杉並保育士殺害 同僚の男を逮捕

首都圏で起きた事件は主要なメディアがこぞって取り上げ、情報量も多くなります。他方で地方の事件は、それがどれだけ重大なものでも取り上げるメディアは少なく、情報量も乏しいのが実態です
東京都杉並のアパートで女性保育士が殺害された事件を、小さな犯罪と矮小化するつもりはありませんが、随分と取り扱いが大きく異様な感じがします
ベランダからガラス窓を「焼き破り」の方法で割り、侵入する手口は物取り目的のように映るのですが、室内には被害者の財布が残されており、殺害目的で侵入盗を装った手口と推測されます
そして被害者の職場で働く同僚の男が事件後、欠勤を続けているとの通報があり、警察が任意同行して聴取を続け逮捕に至ったと報じられています


東京都杉並区下井草のアパート2階の一室で住人の保育士、照井津久美(つぐみ)さん(32)が殺害された事件で、警視庁荻窪署捜査本部が照井さんの勤務先の乳児院の同僚で、照井さん方の近くに住む30代の男が事件に関与した疑いが強まったとして、殺人容疑で逮捕したことが30日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、勤務先から「事件後、欠勤している職員がいる」などと相談があり、男が浮上した。捜査本部は周辺の防犯カメラに男が写っていることなどを確認。同日、男を任意同行して事情聴取し、杉並区内の男の関係先を捜索した。
照井さんは26日正午ごろ、勤務先の乳児院から夜勤明けで帰宅した直後に襲われ、室内にあった包丁で刺殺された。包丁は背中の左肩部分に約15センチの深さで刺さり、柄の部分が折れた状態で室内から見つかった。死因は失血死だった。
室内やベランダには争ったような形跡があり、照井さんの首や手には、争った際についたとみられる圧迫痕や皮下出血があった。室内には照井さんの携帯電話と、現金入りの財布が残されていた。
アパート2階の外廊下側から、屋根の上を照井さん方のベランダへ一直線に向かう足跡が見つかり、ベランダの掃き出し窓の鍵付近のガラスが工具などで割られたような形跡があった。
外廊下などには血痕が残されており、鑑定の結果、照井さんのものと確認したとしている。男は手にけがをしているとの情報があり、照井さんともみ合った際に負傷した可能性がある。
(産経新聞の記事から引用)


上記の記事では容疑者の名前が伏せられていますが、別のメディアによれば逮捕されたのは松岡佑輔容疑者(31)と判明しています
取調べに対し、松岡容疑者は「刺していない」と容疑を否認しているのだとか
犯行の背景は不明ながら、そうまでして被害者を殺害しなければならない事情、理由があったのでしょうか?
交際を断られたのなら諦め、別の相手を捜せばよいわけで
それにしても犯行の手口が大胆であり、過去に侵入盗をやっていた経験でもあるのか、と勘繰りたくなります
偶発的な侵入盗の仕業に見せかけ、流しによる犯行(被害者の顔見知りではない者の犯行)と警察が判断するよう偽装したのですから、素人のやり方とは思えません

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