連続強姦魔　原田義人に無期懲役判決: 夾竹桃日記

2019年03月30日

連続強姦魔　原田義人に無期懲役判決

顛末まで取り上げたいものの、時間がなく言及しないままになっていた事件を掘り起こしています

昨年１１月、三重県で元ホンダの社員原田義人被告の連続強姦事件で津地方検察庁が無期懲役を求刑したところまで当ブログで取り上げましたが、判決には触れないままになっていました

原田被告は強姦致傷３件、強姦１０件、強姦未遂２件で起訴されていますが、当然ながら被害届の出されていないケースもあり、立件されなかった犯行も加味すれば２０件以上にもなるのでしょう

なので、無期懲役の求刑は妥当なものと考えます

三重県の鈴鹿市や四日市市内で一人暮らしの女性などを狙って１５件の性的暴行を重ねたとして、強姦（ごうかん）致傷や住居侵入などの罪に問われた住所不定、元ホンダ社員原田義人被告（４６）の裁判員裁判で、津地裁（田中伸一裁判長）は１３日、「事件数は突出していて悪質。同種事案と比べても一段と重い位置付けをするほかない」として、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。強姦致傷事件での無期懲役判決は、裁判員裁判制度開始以降としては全国で初めて。

田中裁判長は判決理由で、「１５件という数はそれ自体非常に多く、これまで裁判員裁判で審理された同種事案と比べても群を抜いて多い」と指摘。各犯行についても「事前に刃物や顔を隠す道具を準備し、一人暮らしの女性宅を捜すなど計画性が高い。暴行や脅迫の態様も、刃物を突きつけて腹部を殴るなど抵抗を抑圧し、自身の性癖を満足させるために執拗（しつよう）な行為に及んだもので陵辱の程度は甚だしい。被害者の人格を著しく踏みにじった極めて悪質な部類」と結論付けた。

その上で、「強姦致傷３件の傷害結果は重大とは言えないが偶然生じたとは言えず、他の事件でも同様の結果が生じる可能性は十分あった。何の落ち度もない被害者の日常生活を苦難の多いものに一変させた」と述べた。

判決によると、原田被告は平成２２年１月―２９年６月までの間、鈴鹿市や四日市市内の一人暮らしの女性方に侵入するなどし、当時１７―４２歳の女性１５人に刃物を突きつけ脅迫。性的暴行を加え、うち３人にけがを負わせた。

（伊勢新聞の記事から引用）

原田被告には妻とこどもが３人いますが、離婚し別居しているのでしょう。こどもたちは転校を強いられたのかもしれません

こうした事件が起こるたび、「妻が夫の性欲を処理しなかったのが悪い」との意見が出ます

しかし、妻は夫の性欲処理係ではありませんし、そのような義務は負っていません

強姦物のＡＶにはまった原田被告の異常な性欲（検察の冒頭陳述）に、妻が付き合う必要はないのです

逮捕のきっかけは侵入先を物色していた原田被告が、警邏中のパトカーに気づき、慌てて身を隠す動作をしたため職務質問を受けた…というものでした。この時、原田被告は侵入盗をした後で、デジタルカメラなど２０点あまりを所持していたのだとか

逮捕された原田被告は侵入盗だけでなく、連続強姦事件についても自供を始めます

しかし、勤め先のホンダを懲戒解雇されたり、妻から離婚を突き付けられるという展開の中で態度が豹変し、「実名報道により職を失い、離婚せざるを得なくなった」などと主張し始めます

弁護人もその主張に沿って、「すでに社会的な制裁を受けているのだから、懲役１２年くらいの量刑が相当」と言い出し、検察官や裁判官を唖然とさせます

懲戒解雇されたのもの、離婚を迫られたのも原田被告の所業が原因であり、逆恨みするのは大間違いです