ＮＧＴ４８暴行問題　第三者委員会報告に批判噴出: 夾竹桃日記

2019年03月23日

ＮＧＴ４８暴行問題　第三者委員会報告に批判噴出

何か問題が起こると弁護士を加えた第三者調査委員会を立ち上げ、事の次第を調査して結果を公開する…という対応が当たり前になりつつあります

しかし、この第三者委員会が本当に中立の立場で調べを進めるのか、結果報告が妥当なものかどうかは事案によります

新潟を拠点に活動するアイドルグループＮＧＴ４８に所属する山口真帆が、寮となっていたマンションで男性２人に暴行された事件について、第三者委員会の報告が行われたました

ところが、この報告を巡る記者会見中に山口真帆からの異論、反論がツイッターであり、大混乱に陥ったと報じられています

事件は山口さんが今年１月、動画サイトなどを通じて「あるメンバーに（山口さんの）家、部屋を教えられた」と訴えたことで表面化。ＡＫＳは弁護士からなる第三者委員会に調査を依頼し今月２１日、「他メンバーの加害行為への関与は認められない」との第三者委報告書をＮＧＴ４８の公式サイトに掲載。報告内容を説明する場として会見を開いた。

会見には松村匠運営責任者兼取締役（５６）、ＮＧＴ４８劇場（新潟市中央区）の早川麻依子支配人（４４）らが出席し、約３時間行われた。冒頭、松村氏は「ファンや新潟県民の皆様に多大なるご心配をおかけした」と陳謝。「メンバーとコミュニケーションがとれていなかった」と運営上の不備は認めつつ、争点となっている他のメンバーの加害行為への関与などは認めない姿勢を貫いた。

そんな会見が始まってから４０分ほどたった頃、ある記者が、山口さんがツイッターに「私は松村匠取締役に１月１０日の（公演中、ファンに対する）謝罪を要求されました」などと書き込んだと叫んだ。松村氏は慌て、「謝罪の要求はしていない」と発言。

その約１時間後、山口さんは「なんで嘘ばかりつくんでしょうか。本当に悲しい」と再度投稿。松村氏から示されたという謝罪の文言案まで掲載した。

また、グループ全４２人のうち１２人がファンと私的な「つながり」を持っていたとの内部証言があったと報告書に記されていたことについて、松村氏が「道端でのあいさつも私的なつながりに含まれ、線引きが難しい」と釈明すると、山口さんはツイッターで「報告書に記載もないのにつながりにはあいさつも含まれるというのは勝手な解釈」と批判。松村氏は発言の撤回を余儀なくされた。

ＡＫＳは加害者側に民事上の法的措置を検討しているとした。松村氏は山口さんとの意見の食い違いについて「山口自身が報告書に納得していないので、引き続き話をしていくしかない」と話した。

（毎日新聞の記事から引用）

別の報道によれば、今回の調査報告書について松村匠運営責任者兼取締役は事前に山口真帆に説明したていたそうですが、納得していなかったことを認めています

しかし、それについて「まだ心に傷を負っている。本人が理解し、納得したかどうかについては疑問もあるが、山口とコミュニケーションをとってフォローに努めたい」と語っており、両者の間に大きな認識の違いがあると認められます

また、早川麻依子支配人はその際山口が「私が言ったことがちゃんと書いていない」と不満をもらしていたとし「（納得できないのは）どの部分を指しているのかは話していないが、『これがすべてだよ』と言われて、『そうですか』と納得している感じではなかった」と発言しています

要するに調査結果は会社と調査委員会のすり合わせで作成されたものであり、被害者である山口真帆の言い分がまったく反映されていない…と認めたも同然です

こんなトンチンカンな結果になったのも、ＡＫＳ社と第三者委員会の弁護士が対マスコミ用に調査結果をまとめるのを優先し、山口真帆の言い分をとことん軽視したためです

そして現時点では、「調査結果を受け入れるよう山口を説得する」と述べているのであり、あまりにズレた対応です

幕引きを急いで活動再開に結び付けたいのでしょうが、この調査結果では無理です

そもそも本当に加害者側に損害賠償を請求する気があるのか、疑問です

何しろ加害者とされる男性グループは、前支配人と癒着していたのですから

このようなお粗末な対処しかできない人達が支配人だの、取締役の肩書をつけているのですから、運営側の人材不足は深刻です