原宿自動車暴走事件 大量殺人計画
東京原宿で軽乗用車が暴走し歩行者の男性8人が次々とはねられた事件で、逮捕された日下部和博容疑者(21)は当初、車に積んでいた高圧洗浄機から灯油を噴射させて火を放ち、多くの人を死傷させる計画を目論んでいた、と報じられています
高圧洗浄機に灯油を入れるのに失敗したため、車を暴走させて通行人を殺傷する犯行に切り替え、実行したようです
捜査関係者によると、着火装置は高圧洗浄機の液体を噴霧するノズルの先端部分に、布製とみられる銀色のテープで何重にもまかれた状態で固定されていた。
日下部容疑者は「明治神宮の人混みを狙った。高圧洗浄機で灯油をまき、火をつけようとした」などと供述。高圧洗浄機などに関しては事件数日前の昨年12月下旬ごろ、大阪府内の店舗やインターネットの通信販売サイトなどで調達したと説明しているといい、同課が裏付けを進めている。
日下部容疑者は12月28日、当時生活していた大阪府寝屋川市にあるレンタカー店で軽乗用車を予約。30日に借りて31日早朝に大阪を出発した。同日昼過ぎには渋谷付近で高速を降り、明治神宮に向かったが、交通規制で接近を断念。明治神宮周辺を走行するなどしながら犯行の機会をうかがっていたとされる。
その間、車の中で高圧洗浄機に灯油を入れようとしたが失敗し、「うまくいかず灯油をかぶってしまった」と供述。噴霧、着火する当初の計画から、車を暴走させる手口に変更したとみられ、実行場所に選ばれたのが明治神宮から近い竹下通りだった。
日下部容疑者の車は1月1日午前0時過ぎ、明治通りを右折して竹下通りに進入。4カ所で歩行者計8人を後ろからはねており、衝撃で数メートル飛ばされた人もいた。
日下部容疑者は「アクセルを踏み続けた」と供述し、現場にブレーキ痕は残っていないため、捜査1課はかなりの速度が出ていたとみて解析を進めている。
過去に都内の外国語専門学校に通学した時期があり、東京に土地勘があったという日下部容疑者。「人の多い東京と大阪が標的だった」と話し、強い殺意を持って大量・無差別の犯行を計画していたとみられるが、詳しい背景や経緯は明らかになっていない。
日下部容疑者は当初、「オウムの死刑に抗議する」などと説明。供述などから、学生時代から死刑制度に反感を持つようになったとみられる一方、オウム真理教など特定団体との関係は確認されていない。同課はパソコンを押収するなどして解析を進め、詳しい動機を調べている。
(産経新聞の記事から引用)
日下部容疑者について、幾つかのメディアがその人物像を記事にしています
要約すると、両親との折り合いが悪く、枚方市の実家を離れ寝屋川市の祖母宅で暮らすようになったとか、高校進学後にトラブルがあり不登校になったとか、東京の大学の法学部に進むと言ってたが挫折して戻って来たとか、祖母宅では奇声を発したりベランダで爆竹を鳴らすなどの奇行があった、などなどのエピソードが紹介されています。知人たちは皆、宗教にのめり込んだり、政治思想にかぶれるような人物ではないと、口を揃えて証言しています
これだけで何かを断定するわけにはいきません。ただし、周到な計画を立てて大量無差別殺人を実行したのですから、何らかの妄執に囚われていたのは確かであり、自身の「うまくいかない人生を誰かのせいにして報復してやろう」と、決意するに至ったのでしょう
この辺りはやはり、専門家による精神鑑定が必要と思慮します
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