ジョンベネ殺害事件 家族犯行説への執着
つい先日、児童ポルノ所持の疑いで服役している受刑者がジョンベネ殺害を告白する手紙を書いていた、との報道があり、未解決のこの陰惨な事件にようやく光明が差したように思えます
しかし、この受刑者が真犯人なのかどうか、まだ結論は出ていません
事件の経緯を改めて振り返ると、警察関係者がジョンベネ殺害は侵入した外部犯によるものではなく、家族による犯行であり隠蔽工作があったとの仮説に執着し続けたため、捜査の方向を誤ったのではないか、との感を強くします
それは過去にこの事件を取り上げた検証番組(アメリカで制作された番組が、日本でも「奇跡体験!アンビリーバボー」などにそのまま引用されています)での扱いでも見て取れます。外部犯による犯行を検証するのではなく、両親らの行動にさまざまな角度から疑問を投げかけ、犯人であるとの予見を与える形で番組が作られているのですから
以下、「奇跡体験アンビリーバボー」のサイトから引用します。長文なので一部のみの引用に留めます。全文を読みたい方はサイトへアクセス願います
ジョンベネ殺害事件★事件の全貌!20年目の真実
今回 我々は、ジョンベネちゃん殺害事件に精通する第一人者に接触した。 彼、ラリー・シラーさんは、100人以上の関係者の取材を行うとともに、公にされていない現場写真の数々を入手して分析。事件を20年近く追い続けているジャーナリストである。
ラリーさんによると、今年の秋、重要な文書の流出によって事件は衝撃的な展開を迎えたというのだ!さらに、我々はラリーさんから特別に当時の事情聴取映像を入手。
そこには…これまでほぼ公にされることのなかった、容疑者との生々しいやりとりが残されていた。 今宵、知られざる事件の裏側が明らかとなる。
(中略)
さらに電話のそばで発見されたペン。このペンには珍しいタイプのインクが使われていたのだが、分析の結果、脅迫状のインクと一致。犯人が使用したものと断定された。
当時、FBIのプロファイラーは脅迫状の異様さについて次のように述べていた。「普通では考えられない。犯人は用意した脅迫状を残してすぐに出ていくものだ。」
3枚にも渡る脅迫状を外から侵入した犯人が、現場にあったレポート用紙とペンを使い、時間をかけて書くことなどありえないのではないか?ということはつまり…脅迫状を書いたのは家の中の人間に違いない…捜査当局はそう睨んだ。
さらに、ジョンベネちゃんの検死結果から容疑者が絞り込まれ始めた。頭部への打撃はとても強力だった。骨折は鼻筋から後頭部にまで及んでいたのだ!打撃を与えたのは、体力のある大人である可能性が強かった。
また、検視の結果、ジョンベネちゃんの下半身に、性的虐待を受けたような『かすり傷』があることも判明した。家の内部の人間で性的虐待をする可能性があり、かつ体力のある大人といえば…父親以外に見当たらない。 ジョンに疑惑の目が向けられることになった。
こうした証拠から、捜査当局は次のように推理した。 ジョンベネちゃんは父親による虐待によって命を落とし、そして母親が夫の犯行を隠すため外部の犯人に見せかける偽装工作を行った可能性がある…と。
そして捜査当局は、ジョンベネちゃんの両親が容疑者リストの筆頭にあると発表した。マスコミは、大富豪の父親が、わずか6歳の娘におぞましい虐待をしていたのではないか、とこぞって書き立てた。 事件の衝撃は、アメリカ国内にとどまらず…日本でもセンセーショナルに報じられた。
(以下、略)
省略した部分では、娘(ジョンベネ)がおねしょをしたため、母親が怒って娘を突き飛ばし、バスタブに頭をぶつけて亡くなったため、部外者によって殺害されたように偽装工作が行われた、と母親犯行説を延々と述べています
このように捜査関係者はあの手、この手で両親が犯行に関与していると仮説を立て、犯行を自供するよう迫っていたと分かります
もし、先述のように外部からの侵入者による犯行であったとすれば、この20年もの捜査が無駄足だった可能性があり、なおかつ捜査担当者とメディアが組んで両親を容疑者扱いしてきたケースだと証明されるわけです
事件に関わった元捜査関係者がテレビに登場し、当時9歳だったジョンベネの兄こそが殺害の犯人であり、両親はそれを庇うため偽装工作をした、と「真相」であるかのように語ったりもしています
外部犯の仕業と断定されれば、この元捜査関係者の発言はまったくの言いがかりであり、被害者家族への冒涜にほかなりません(9歳の兄に頭がい骨が陥没するほどの打撃を加える力はないのですから)
「合理的な推測に基づく仮説として語ったまでだ」とでも釈明するのでしょうか?
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