悪質日大サークル 学生2人を強盗容疑で逮捕

大学生のイベントサークルと聞くと、悪質な強姦事件を繰り返した「スーパーフリー」を思い出します
そんな「スーパーフリー」にも負けない悪辣なイベントサークルを日本大学の学生が運営しており、強引な会費徴収で刑事事件に発展した、と報道されています
日本大学のイベントサークル「TL(トゥルーラブ)」は、月に4名の新会員勧誘を義務付けており、勧誘できなければ12万円の罰金を支払う掟があったのだとかイベント企画よりも、会員勧誘で金を集めるのが目的のサークルだと分かります
罰金を払おうとしない会員の鞄を奪ったとして、サークルの幹部2人が強盗容疑で逮捕されており、サークルは解体されるものと見られますが、過去に徴収した会費の返還を求められたどう対応するのでしょうか?
週刊女性の記事から一部、引用します


イベントサークルの運営費を取り立てようと、東京・西麻布の路上で元メンバーの男子大学生の首を絞めてバッグを奪ったとして、警視庁麻布署は、強盗の疑いで日本大学商学部4年の村尾光康(21)と同大国際関係学部4年の清水勝護(22)の両容疑者を逮捕した。
「もみ合いになったが、バッグを拾い上げただけ」などと否認しているが、学生が逃げ込んだタクシーの車載カメラには、学生を車から引きずりおろそうとする村尾容疑者の様子が映っていたという。
捜査関係者によると2人は複数の大学の学生が集まるイベントサークル『TL』の幹部。村尾容疑者が副代表でナンバー3、清水容疑者が最高幹部でナンバー4だった。
「TLとはトゥルーラブの略で、いわゆるインカレサークルです。'14年に村尾容疑者の兄が立ち上げて、約10人の幹部と約150人のメンバーで構成されています。幹部メンバーらには毎月4人を入会させるノルマがあり、達成できない場合は4人分の会費12万円の罰金が課されていたそう。幹部の上位7名が“神7”的扱いで最もおいしい役どころ」(社会部記者)
入会時には学生証などのコピーをとって、契約書にサインさせ、やめる際には10万円以上の高額な退会費を請求していたという。
TLに75万円以上を騙し取られたという西原亮さん(仮名・21)によると、
「イベントサークルをうたってSNSなどで人を募っていますが、実際はイベント勧誘サークルで、ねずみ講式に人を引き入れていくところでした。自分も新宿の事務所に連れていかれ、どうすれば集客できるか説明を受けました」
(中略)
マルチ商法などの被害者心理に詳しい立正大学の西田公昭教授によると、
「今の大学生はインスタントにビッグになりたいという心理が基本にあります。'00年以降、この傾向が強くなっているのですが、背景には大企業の低迷やIT長者の登場などがあります。セレブな人生に憧れていて、そこに至るまでの地道な努力には思いが至らないんです。何かのチャンスにうまく乗れた人が成功すると勘違いして、このようなマルチ商法にハマってしまうんですね」


現代の学生の気風なのか、「学生のうちに起業してビッグになる」などと平然と語る者もいます。さらに、SNSやラインといったアプリを使って手早く稼ぐ方法を伝授するといった商法の宣伝を見かけたり、動画投稿で稼ぐユーチューバーを目指す若者がいたりと、いずれも額に汗することなく稼ぐスタイルが人気なのでしょう
どこかの企業に就職し、下っ端としてこき使わるのを忌避する傾向も感じられます
それはともかく、不祥事の殿堂とも言われる日本大学は、逮捕された学生をどう扱うのか、気になります。逮捕されていないサークルの幹部は停学処分でしょうか?
村尾容疑者などは最初から就職する気はなく、イベント企画会社でも自分たちで立ち上げ、学生から金を巻き上げて暮らす算段だったのではないか、と思われます
「強引に勧誘された」とか、「高額な退会費を支払わされた」などとして民事訴訟を提起されたなら、「合意の上の契約だった」と主張しても通用せず、村尾容疑者ら幹部は徴収した会費や退会費の一部を返還するよう命じられる可能性があります

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