前橋女子高生死亡事故　公判で責任能力なしと主張: 夾竹桃日記

2018年11月14日

前橋女子高生死亡事故　公判で責任能力なしと主張

今年の１月、前橋市で高齢者の運転する車が蛇行し、登校途中の女子高生２人を死傷させる事故がありました。車を運転していた川端清勝被告はたびたび物損事故を起こすなど問題を繰り返しており、家族が運転を止めるよう説得していた、と伝えられています

検察側は「責任能力あり」と判断して起訴していますが、初公判で弁護側は「事故当時は認知症で責任能力はなかった」と無罪を主張しています

群馬県前橋市で、女子高校生２人を車ではね、死亡させたなどの罪に問われている８６歳の男の初公判が開かれ、弁護側は、「責任能力はない」と無罪を主張した。

川端清勝被告は今年１月、前橋市の路上で、低血圧によって意識障害が起きる可能性があったにもかかわらず車を運転し、自転車に乗っていた女子高校生２人をはね、太田さくらさんを死亡させ、別の女子高校生に大けがをさせた過失運転致死傷の罪に問われている。

１４日、前橋地裁で開かれた初公判で、川端被告は、「どういう感じだったか分からなくなりました。医者から運転をやめろという説明はうけていませんでした」と起訴内容を一部否認した。

その後の冒頭陳述で検察は、「低血圧で意識障害を起こし、注意義務を怠ったのは明らかだ」と指摘した。

一方、弁護側は「被告は医師から運転を注意されたこともなく、事故当時は認知症で責任能力はない」と無罪を主張した。

（日テレニュースの記事から引用）

認知症の老人が車を運転しては駄目でしょう

車の運転は事故を起こしても自分がすべての責任を負う、との前提で行われるものでなければ、社会的な混乱が起きます。車は運転するけど、認知症だから人をはねて殺しても責任は負いません、などという老人が溢れたのでは表を歩けません

川勝被告が被害者やその遺族に謝罪したのか、記事では触れていないので推測するしかないのですが、謝罪もしていないのでしょう

「認知症で事故当時の記憶はない」とか、「認知症なので現在の、公判における審理を理解する能力がない」などと弁護人は主張し、裁判そのものを無効だとする戦術と思われます。被告人の利益のために活動する弁護士としては正しい戦術だとしても、それが社会の利益になるかどうかは別です

事故を起こしておいて、人の命を奪っておいて、「責任能力はありません」と主張するのはあまりに無責任であり、許しがたい態度です

初公判での川勝被告の態度を見た被害者や遺族の怒りはどれほどか、と

（関連記事）

前橋女子高生死亡事故　控訴審で禁錮３年の判決
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202011article_43.html
前橋女子高生死亡事故　控訴審で有罪を認める方針に
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202010article_8.html
前橋女子高生死亡事故　無罪判決で怒声飛び交う

前橋女子高生死亡事故　禁固４年６月を求刑

前橋女子高生死亡事故　運転に固執した８５歳

女性をボンネットに乗せ暴走　住職不起訴処分
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202201article_4.html
立川病院暴走死亡事故　運転の８５歳に禁固２年の実刑判決
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201909article_18.html

池袋暴走事故　無罪主張の狙い
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202010article_28.html
池袋暴走事故　飯塚被告は初公判で無罪主張
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202010article_13.html
池袋暴走事故　ようやく飯塚幸三を書類送検

池袋暴走事故　８８歳飯塚幸三はまだ起訴されず

東名あおり運転裁判　危険運転を否認