韓国教授 難問「「ヤン-ミルズ問題」証明と報じられるも…

数学者を描いた小説「永遠についての証明」を過日、当ブログで取り上げました
そこで思い出したのが、2013年に韓国の大学教授が難問「ヤン-ミルズ方程式と質量ギャップ問題」を解いたとの報道です。これもブログに書きました
2年かけて論文を審査した後、クレイ研究所が賞金を提供すると記事にはあったものの、続報がないまま経過してしまいました
当然、趙庸民建国大学碩学教授が世紀の難問を解決したと認定されたなら、韓国メディアは大々的に報じるはずです
どうなってのでしょうか?
「ヤン-ミルズ方程式と質量ギャップ問題」については解説しているウェッブサイトがいくつもありますので、そちらを参考にしてください

2013年当時の掲示板「2ちゃんねる」の書き込みを見ると、趙庸民教授の研究は数学的な証明ではなく、「ヤン-ミルズ方程式と質量ギャップ問題」の前提になっているモノポール凝縮が起きた場合を仮定して、その性質を論じる研究なのだそうです
推測するに、記者に対して研究を説明する際、これで難問「「ヤン-ミルズ方程式と質量ギャップ問題」の解決につながるかもしれない等々、語ったのでしょう
ところが記者は韓国人教授が世紀の難問を解決した、と受け止めてしまい、記事を書いてしまった…というオチでしょうか?
ですから、クレイ研究所が2年かけて論文を審査し、賞金を与える云々は記者が勝手に付け足したものであり、クレイ研究所は問題を証明する論文(物理学上は有意義な研究ではあっても)とは扱わず、審査の対象にもしなかったのかもしれません
ですから「ヤン-ミルズ方程式と質量ギャップ問題」は未だ解決されないまま、です

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