安田純平を擁護するジャーナリストたち
安田純平が帰国したものの、彼を擁護する派と責任を問う派で論争は続いており、治まる気配はありません
むしろテレビ朝日解説委員玉川徹の発言、「英雄として迎えるべき」との主張が論争の新たな火種になった感もあります
特に目につくのはいわゆるジャーナリストと呼ばれる職にある人の安田純平擁護論であり、「自己責任論」は日本固有の些末な議論であり、世界ではそんなことを問題視する人はいない、との論旨です
「自己責任論」と括るにはさまざまな主張が含まれているので、「世界の非常識」だと片付けるのは乱暴なやり方でしょう
自分が思うに、ジャーナリストらによる安田純平擁護発言は、「日本国民はジャーナリストにもっと敬意を払え。英雄として敬え」との欲求の現れ、に映ります
昨今の、ジャーナリストが叩かれ見下される風潮が、彼らには我慢ならないのでしょう
J-CASTニュースは橋下徹と馳浩の発言を取り上げています
安田純平氏に橋下徹氏「英雄ですかね?」「僕は違うと思う」 テレ朝玉川氏に反論
(前略)
橋下氏は初めに「助かってよかったと思う」としながら、「理由や経緯がどうであれ、危ない(状況にある)国民を助けるというのが日本政府の責任」だと指摘し、次のように持論を展開した。
「安田さんは、そういうこと(政府には、どんな状況にある国民も助ける責任があること)を踏まえて、帰国時に『すみません。ご迷惑をおかけしました』という一言は絶対必要」
「ジャーナリストとして、世界が報じないことを俺が報じるんだという心意気は良し。本当にそれで成功して世界のメディアが報じていないことをどんどん報じたのであれば拍手喝采ですよ。(安田さんはそれが)できなかったんだから。そこは結果責任で、税金使って政府の国際テロ情報収集ユニット使って労力かけたんだから、帰ってきたときには『すみません、結果出せまでした。ごめんなさい』というのは当然だと思う」
「失敗して帰ってきたらヒーローじゃない」
さらに橋下氏は、24日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)の中で玉川徹氏が「『英雄』として迎えないでどうするんですか」などと発言したことにも言及。「英雄ですかね?この状態で」と馳氏に投げかけたほか、自身としても
「あれで色々な情報をバンバン報じてくれたら、そこでヒーローだと思う。失敗して帰ってきたらヒーローじゃない。テレ朝の玉川さん、それは僕は違うと思う」と反論した。
一方の馳氏は、そもそも自己責任論にまつわる論争に時間を割くこと自体が有意義なものではないと考えており、折に触れて「時間がもったいない」などと述べた。
(以下、略)
特段、この2人の発言に賛同する気はありません
さまざまな意見があってよいのであり、安田純平への批判を封じ込めようとする一部のメディアによる批判(見識を欠いたインターネット住民が、受け売りで自己責任論を振りかざしている等々の)こそ、醜悪でしょう
ある事象については「国民的議論が必要だ」と言うメディアが、なぜ安田純平の責任問題については「議論するな」と言い出すのか、不可解です
最後に、帰国した安田純平があのボサボサ髭を伸ばしたまま、というのは違和感ありありです。まるで自分が長年囚われていた虜囚である、受難者であることをアピールしたがっているようで
髭くらい剃れよ、と言いたくなります。今後もメディアに登場する際には、あのボサボサ髭スタイルを貫くのでしょうか?
戦場カメラマンとしてバラエティに登場していた某が、いつも首からカメラを提げていたように(カメラを提げていないと誰なのか、分からないという事情もあるのでしょう)
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