韓国　「沈没船に金塊１５兆円」詐欺で逮捕: 夾竹桃日記

2018年10月16日

韓国　「沈没船に金塊１５兆円」詐欺で逮捕

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日露戦争の際、日本海海戦で沈んだロシアの軍艦に大量の金塊が隠されている、との噂話は明治以来、さんざん繰り返されてきたものです

日露戦争後、夏になると対馬などには沈没したロシア軍艦の財宝目当てに、一獲千金を狙う人たちが押し寄せた、との記録が残されています

記憶に新しいところでは、日本財団の笹川良一が１９８０年に軍艦「ナヒモフ」を引き揚げ、その船内に収められていると噂された１兆円分の金塊を手にしようと試みたのですが、船には財宝と呼べるものはありませんでした

今年の７月には、韓国企業が１５兆円もの金塊を積んだ軍艦「ドミトリー・ドンスコイ」を発見したと報じられ、韓国で話題になりました

しかし、その顛末は実にお粗末なものです

沈没船に１５兆円相当の金塊が積まれているとうたって、韓国の会社が多額の出資金を集めていた騒動をめぐり、初めての逮捕者が出た。

この事件は、韓国の「シ二ルグループ」が、１１３年前に沈没したロシアの軍艦「ドンスコイ」に、日本円にして１５兆円相当の金塊が積まれているとうたい、船を引き揚げるとして、およそ９億円の出資金をだまし取ったとされるもの。

地元警察は、「ドンスコイ」に大量の金塊が存在するとの主張には根拠がなく、船を引き揚げる意思もなかったと判断し、１５日夜遅く、「シ二ルグループ」の元副会長ら２人を詐欺の疑いで逮捕した。

警察はさらに、実質的経営者を国際手配して行方を追っているほか、近く、別の関係者２人の逮捕状も請求する予定で、事件の全容解明に向け捜査を進めている。

（ＮＮＮ２４の配信記事から引用）

ちなみに発見時である７月の報道は以下のようなものです

日露戦争で沈没したロシアのバルチック艦隊の巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」を、日本海の韓国領・鬱陵島沖の海底で見つけたと韓国企業「シニルグループ」が7月17日に発表した。

ドンスコイには、約15兆円規模の金貨や金塊が積まれた「宝の船」とも言われている。

シニルグループは「世界で初めて発見した」と主張しているが、韓国海洋科学技術院（海洋科技院）は「自分たちが15年前に見つけた」と主張して真っ向から対立している。

聯合ニュースによると、シニルグループは「鬱陵邑苧洞里（チョドンリ）から1.3キロメートル離れた水深434メートル地点で発見された船舶を、有人潜水艇で調査した結果、船尾に"ドンスコイ"という文字を確認した」と説明した。シニルグループは、世界で初めてドンスコイを発見し立証した分、唯一の権利者だと主張している。

しかし海洋科技院は、ドンスコイはシニルグループが新たに見つけたものではなく、15年前に同院が発見して引き揚げを試みていたと、ハフポスト韓国版に対して明らかにした。

海洋科技院の関係者は18日、ハフポスト韓国版の電話取材に「ドンスコイはすでに2003年、我々が発見して写真も公開した」「シニルグループが初めて見つけたとして所有権を主張するのはとんでもない」と語った。

2003年、海洋科技院のユ・ヘス博士チームがドンスコイを発見して引き揚げを推進した事実は、新東亜など各種メディアに何度か報じられた。ユ博士チームが当時撮影したドンスコイの船体写真も公開されており、現在も海洋科技院ホームページで確認できる。

（ハフィントンポストの記事から引用）

最初の発見者に財宝を手にする権利がある、として海洋科学技術院とシニルグループの間で争いになったようですが、話は「ドンスコイ」の中に多額の金塊や金貨があると決まっていたかのいたようです

韓国のことわざに、「計画したら実現したも同然」とあるように、沈んだ軍艦を発見したら財宝がある、と皆が決めてかかっていたのでしょう

そもそも日本海海戦で沈んだロシアの軍艦に大量の金塊や金貨が積まれていたかどうか、憶測の域を出ません

バルチック艦隊がロシアを出発し、ヨーロッパ経由でアフリカを回り、インド洋を超えて日本の近海までにたどり着く間に、日露戦争の戦費を調達する役割を担っていた、と噂されており、それを証明する外電が残されている、とも伝えられているのですが真偽は不明です

ヨーロッパで戦費を調達する必要があったなら金貨や金塊を鉄道でロシアへ運んだ方がリスクは低いのであり、なぜバルチック艦隊に積んで極東の地へわざわざ運ぶ必要があったのか？

さて、韓国ではこの「ドンスコイ」引き揚げ詐欺で、およそ２６００人もの人がシニルグループに出資し、カモられたのだそうです

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