迷走する韓国の宇宙計画

韓国の宇宙計画が迷走しているのは今に始まったことではなく、10年以上前から迷走したまま、というのが正しい表現なのでしょう
中央日報の記事で、政権が交代するたびに宇宙計画がぶれまくり、後退するのはけしからんと書いていますので、取り上げます
この記事を見れば、宇宙計画を語るメディアも事実関係を取り違え、混乱し、迷走しているのが分かります
そもそも韓国はロケットを開発する基本的な技術を欠いているのですから、試行錯誤を繰り返さなければならず、計画通りに進まないのは十分に予見ですます。しかし、メディアの側は技術の欠落と言う根本的な問題を直視せず(韓国は最先端の科学技術を有していると思い込み)、韓国のことわざ通り「計画したら実現したも同然」との態度で計画遅延を批判する始末です


全世界が月をはじめ、宇宙探査をめぐり激しい競争に乗り出している。
領土と海洋に続き「第3の領土」と呼ばれる宇宙空間を先取りするのは自尊心の問題だけでなく、軍事的、経済的にも非常に大きい意味があるためだ。何より米国が最近宇宙軍創設計画を明らかにしたことで、米国、ロシア、中国、日本など強大国間で宇宙覇権をめぐる競争が火を吹いている。
米国は2020年までに空軍とは別に独立した宇宙軍を創設すると今月初めに明らかにした。宇宙覇権競争でロシアや中国に押されないという意志を明らかにしたものだ。ロシアはソ連崩壊後に解体された宇宙軍を2001年に再創設し、2015年には航空宇宙軍に改編した。
中国は年内に嫦娥4号を打ち上げて月の裏面を探査し、2020年には火星探査機を打ち上げる計画だ。日本は2030年、インドは2022年ごろに月の有人探査を推進する。
これに対し韓国の宇宙開発は後退している。今年初めに発表された宇宙開発振興基本計画によると、一時2019年と2020年に前倒しされた韓国型ロケットプロジェクトの1・2次本打ち上げ日程が2021年に延期された。月探査2段階事業も2020年から2030年に10年延ばされた。
宇宙開発は国レベルで緻密に、長期的視点から推進されなければならない。ところが現実は政権により一進一退する姿を見せた。韓国型ロケットだけでも李明博政権で2021年、宇宙開発を公約に掲げた朴槿恵政権では2020年、文在寅政権で再び2021年に変わった。
そうでなくても足踏み段階である宇宙探査がこのように随時変化するならば競争で押されるのは言うまでもない。政権レベルではない、国レベルの宇宙探査の百年大計が切実だ。
(中央日報の記事から引用)


宇宙開発計画の根底にあるのは「自尊心」なのか、と呆れてしまいます。人類への貢献などという名目を上辺だけでも口にしてもらいたいところですが
韓国が開発を進めているロケットエンジンはウクライナが開発したものですが、着々と形になっており、噴射試験も行われています
ただし、ホリエモンのロケットがそうであるように、実際に打ち上げてからさまざまな欠陥が露呈するものであり、それらを克服していかなければなりません
試作機の打ち上げを繰り返す時間を考慮すれば、朴槿恵政権の「2020年に月面に到達する」目標は無茶であり、2021年でも難しいのではないでしょうか?
100年の大計が必要であるがごとく書いていますが、政権が交代するごとに見直されるようでは100年の大計など無理な話です
記事からは月への有人飛行で月面の領土を確保したい、との野心が露骨に漂ってくるのであり、そこらに本音があるのでしょう

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