「ライトノベルはネトウヨ的傾向」との批判 「二度目の人生を異世界で」問題

小説投稿サイトで人気を得た作品が、出版社から本として発売される(いわゆるメジャーデビュー)経路があり、すでにベストセラーとして名をとどろかせているものもあります
そんな名の知られた作品のうち、「二度目の人生を異世界で」がアニメ化されるのを直前にして、作者の過去の発言や作品内の表現が「中国を蔑視するものでけしからん」などなどの批判を招き、アニメ化が中止される事態に至っています
こうした小説投稿サイトには「ネトウヨ的傾向の作品が溢れており、中韓を蔑視する内容がたびたび見られる」と指摘する記事を紹介します
長文の記事であり、前段部分は特に見るべき内容もないためカットします


『二度目の人生を異世界で』だけではない。ネット小説登竜門サイトに見られるネトウヨ的傾向
(前略)
今回問題になった『二度目の人生を異世界で』は、ネットの小説投稿サイト『小説家になろう』での人気作を商業出版化したもの。アニメ・ライトノベルファンの多い本サイトは、現在ライトノベル業界で大きな勢力を誇っており、ライトノベル商業売り上げのトップ20の過半数を占める登竜門の役割も担っている。
編集者不在で、投稿者が好きな設定の小説を自由に投稿できるため、ネット右翼的な思想を基にした作品も多く、それらがどんどん商業化されている流れも今回の事件とは切り離しがたいだろう。
『小説家になろう』内でのネット右翼的作品は、人気を得るためとアマチュアである作者の力量からか、とにかく直接的な表現が多い。筆者が購読していた作品だけでも「世界中から感謝されず酷使された日本が国ごと異世界に転移して、科学力と精神性で快進撃」したり、「韓国済州島に出現した異世界の門に、スラム街から特別徴兵した韓国軍が入り、異世界で虐殺を行う。それを防ぐために日本の高校生が戦」ったり「異世界に転生したら、現実世界地図を裏返したような地理だが、なぜか朝鮮半島だけが存在しない」という設定などが目白押し。
ゴブリンやオーガ、敵国のキャラクター付けが中国・韓国なのは序の口だ。これらの作品が人気を獲得すると商業出版されていくと、今回の「二度目の人生を異世界で」のようなケースに発展しやすいことは想像に難くない。
『小説家になろう』出身のネット投稿小説の最大ヒットの一つで、アニメ化から劇場化も果たした『魔法科高校の劣等生』では、原作内でテロなどを企む大亜連合は、『なろう』掲載時には中華連合という名称だったもので、商業出版時に一応の配慮が行われたことがうかがえるものの、全体的なストーリーに変更はなかった。同作のアニメ化では、背景である大亜連合の描写を大きく省く処理がなされていたため、嫌中・嫌韓ではないかとの指摘はたびたびあったが、主人公の特異なキャラクター性に注目が集まり大きな炎上には至らなかった。しかし、このようなビッグタイトルにも、問題化してもおかしくない構造が隠れているのだ。
(後略)


出版業、読者を含め警鐘を鳴らす狙いで書かれたのでしょうか?
しかし、読者がどのような作品を選択するかは自由であり、「ネトウヨ的傾向」がある作品を読むべきではないと忠言しても、影響はありません
上記の引用部分では省略していますが筆者は、「これらの作品が問題化しやすい背景には、ヘイトスピーチが孕む問題に無自覚なまま書かれたネット投稿作品がそのまま商業化、アニメ化されて広く普及していく中で、商業媒体側がコントロールする努力を怠り、直接的なヘイトスピーチ的言説がそのまま残されてしまう構造にも問題があるのではないだろうか」と文末で述べています
自主投稿サイトでの表現を云々するのではなく、商業作品(出版物、アニメ)においては他民族を見下すような表現は慎むべきだと言いたいのでしょう
そうした配慮は当然なのか、あるいは配慮しすぎと受け取るかは人それぞれです
中国が荒唐無稽な抗日ドラマを量産し、日本を敵視し続けているのは周知の事実であり、それは日本に対する民族差別です。中国のヘイトドラマやヘイトスピーチをも問題として取り上げ、批判するならともかく、日本だけが中国や韓国に特別な配慮をする必要があるのか、と自分は思います
筆者は「魔法化高校の劣等生」もヘイトであり、問題だと指摘し、炎上させたいようですが、そんな真似をして何の益があるのかと言いたくなります
思想、信条の自由は、それを表出する自由も含むのであり、小説の中にどのような世界観を持ち込むかは作者の自由でしょう。商業作品化するにあたって、編集者やアニメ制作会社が手を加え、表現を変更したり削除するのは商売上、当然としても
ですから、今回の騒動も過剰な反応の結果であり、ヘイトと言われればなんでもかんでも規制するのは大きな間違いです

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