岡山女児殺害事件を考える 14年間の捜査は?

岡山県津山市で小学3年生の女児が殺害された事件は、発生から14年目にして容疑者逮捕に至ったのですが、14年はいかになんでも長すぎます
なぜ14年もかかったのか、岡山県警の捜査の取り組み自体に問題があったと考えるしかありません
毎日新聞の記事が捜査の経緯について触れていますので、取り上げます
それによると、岡山県警は犯行場所が入り組んだ場所にある住宅街であるため、土地勘のある地元の人物…という犯人像を描き、捜査を展開。行き詰まった末、県外の事件に目を向けて捜査を始めたのは2011年以降、とされます。事件から7年間を無駄にしてしまったのが事実のようです。7年もの間に、捜査方針の修正ができなかったのはなぜか、と言いたくなります


岡山県津山市で2004年9月、小学3年の筒塩侑子(つつしおゆきこ)さん(当時9歳)が殺害された事件で、侑子さんの首に手で絞められた痕が残っていたことが捜査関係者への取材で分かった。県警はこの事実を公表していなかったが、殺人容疑で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(39)が任意捜査の段階で「手で首を絞めた」と供述。犯人しか知り得ない内容として逮捕の決め手の一つとなった。
事件は6日で逮捕から1週間。県警は事件の詳細な経緯や動機の解明などを急ぐ。
「指紋やDNA型などの物証がなく、目撃証言も乏しい。あんな場所でよそから来た人物が事件を起こすことも想定外だった」。
ある県警幹部は、逮捕まで14年がかかった理由をこう語る。事件は04年9月3日午後に発生。下校直後の侑子さんが自宅で一人でいるところを襲われ、殺害された。現場は幹線道路から離れ、入り組んだ場所にある住宅街。県警は土地勘がある人物の犯行とみて聞き込みなどを続けたが、捜査線上に容疑者は浮上しなかった。
そこで、未解決事件を専従捜査する部署ができた11年ごろから、捜査対象を県外に拡大。15年に兵庫県姫路市で女子中学生をナイフで刺し、懲役10年が確定していた勝田容疑者に注目したのは、その後だった。
任意での聴取を始めたのは昨年9月。捜査本部のベテラン捜査員が、勝田容疑者が当時収監されていた大阪刑務所(堺市)に通い、間もなく「手で首を絞めた」と事件への関与を認める供述を得た。
(中略)
捜査関係者によると、勝田容疑者は当時無職で、現場から約90キロ離れた東の兵庫県加古川市に住んでいた。ドライブが趣味で、事件前にも津山市周辺を訪れ、女児に声をかけたことがあったという。
首を絞めたことに加え、最近になって刺したことも認めたという勝田容疑者。県警は、捜査の手が及ぶのを避けるため、地元から離れた遠方で少女を狙う事件を起こしたとみて調べている。
(毎日新聞の記事から引用)


現場の捜査員の努力を否定する気はないものの、2年3年と捜査を続け、県内で容疑者が浮かばないのであれば、「流しの犯行」(通りすがりの人物による犯行)の可能性を検討してみるのでは?
警察が上位下達の組織であり、上で決めた方針を絶対視するのは分かりますが、捜査の費用は税金で賄われているのですから、14年の間に費やした人件費、旅費の額を考えてもらいたいものです
さて、既に知られているように勝田容疑者の両親は元兵庫県警の警察官です
それを考えると、記事にある「ドライブが趣味」との部分は疑わしくなります。元警察官の両親と顔を会わせるのが気まずくて、家を空ける口実として車で出歩いていたとも想像できますし、女の子を物色するために車で遠方へ出かけていたとも考えられます
性犯罪を繰り返す息子(14年前に殺人までやってのけた凶悪犯)と、両親はどのような思いで一緒に暮らしていたのか、気になります

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