新幹線３人殺傷事件を考える　小島容疑者は自閉症？: 夾竹桃日記

2018年06月12日

新幹線３人殺傷事件を考える　小島容疑者は自閉症？

神奈川県を走行中の東海道新幹線の車内で乗客３人が切りつけられ死傷した事件で、殺人容疑で送検された愛知県岡崎市の無職、小島一朗容疑者（２２）について、毎日新聞が叔父の発言を引用し「自閉症だった」と断定するような見出しの記事を掲載し、物議をかもしています

叔父の談話は、「（小島容疑者が）自閉症と診断され、入院していた」と語る内容なのですが、その認識・理解に疑念が湧きます

報じられている小島容疑者の過去の行動を考える限り、自閉症であったかどうかは疑わしく、何らかの発達障害を抱えていたものと推測されます

小島容疑者を診察した医師が自閉症との診断を下したのでしょうか？

おそらくは発達障害（アスペルガー？）の診断を下したものの、叔父や祖母への説明の際に、「自閉症のような、生まれつきの障害」であると説明したのではないか、と推測されます。叔父はアスペルガー症候群と言われても何のことか理解できず、「自閉症」という部分だけが耳に残ったのではないか…と

東海道新幹線の男女3人を殺傷した事件をめぐり、毎日新聞は小島一朗容疑者の叔父の話を紹介する記事で「容疑者は自閉症？」との見出しをつけた。この表現には自閉症が犯罪の原因との印象を与えるなどの批判が相次ぎ、毎日新聞は見出しを訂正し11日に謝罪した。

小島容疑者が事件を起こすまでの経緯について毎日新聞は、「新幹線殺傷：容疑者自閉症？　『旅に出る』と１月自宅出る」との見出しで報じた。記事本文では、叔父の話として「小島容疑者は自閉症と診断され、昨年２〜３月には岡崎市内の病院に入院していた」「伯父方では２階の部屋に引きこもってパソコンを触っていた」ことなどを伝えた。

この記事の見出しには、「自閉症と社会不適応・犯罪を結びつける」「自閉症＝危険という印象を与えかねない報道」といった批判が相次ぎ、一方では「単に犯人の『特徴』を挙げただけで過剰反応では」との声も寄せられ物議を醸していた。これを受けて毎日新聞は、見出しの「容疑者は自閉症？」と本文の自閉症と診断され入院していたという部分を削除。11日にTwitterで「新幹線殺傷の事件で、発達障害について不適切な記載をしていました。ツイートを削除しておわびします」と謝罪した。

NHKも10日掲載の「新幹線車内の殺傷事件容疑者と同居の祖母と叔父は」の記事で、叔父の話として「本人は自閉症で自殺願望が強かったです」と掲載。これについても「叔父が自閉症といっているだけで、この攻撃性と自閉症との因果関係は在るのか？」「『犯罪者予備郡』（原文まま）のように印象付ける文章は慎んで貰いたい」といった意見が寄せられている。

（ＢＩＧＬＯＢＥ編集部の記事から引用）

殺害された男性は上半身に１０か所以上の刺し傷があり、小島容疑者がナイフで執拗なまでに刺したものと考えられます。発達障害のこどもが、怒りに任せてドアを蹴り始めると、歯止めが効かないため５分も１０分もドアを蹴り続けるのと似ています

小島容疑者は両親との折り合いが悪く、父親が子育てを放棄した形で施設に預けられています。これは両親が小島容疑者の抱えていた発達障害をまったく理解できず、叱責たり体罰を加えて行動を規制しようとし、失敗した結果と推測されます

送検された小島容疑者について、検察は起訴前に鑑定留置を請求し、発達障害の程度と責任能力について調べるのでしょう

事件前、家出をしていた小島容疑者は長野県内を自転車で放浪していた、との報道もあります。どこで寝泊まりしたかはともかく、その間に空腹になれば食事も摂り、寝てもいたのでしょう

ですから、心神喪失状態で刑事責任は問えないとの鑑定結果が出るとは思えないのであり、責任能力はあったと判断されるものと予想します

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