和歌山実業家怪死事件に口出す和歌山カレー事件林健治

和歌山県の実業家野崎幸助さん(77)が先月月24日、田辺市の自宅で急性覚せい剤中毒で「怪死」した事件が世間の耳目を集めています
55歳年下の妻が行方をくらましたため、メディアが執拗に追いかけたり、憶測記事を掲載するなど、「容疑者」扱いをするのも止むを得ないところでしょう
ところがこの騒動に、和歌山カレー事件で死刑判決を受けた林眞須美の夫、林健治がコメントを寄せているので、吹き出しそうになりました
雑誌「AERA」の記事を引用します
わざわざ「AERA」の記者が林健治にコメントを求めたのでしょうが、何の目的、意図があるかと思ってしまいます


(前略)
「6月7日、和歌山県警の家宅捜索に立ち会い、これまでも何度も県警に事情を聞かれ、すっかり疲れ果てたと言ってました。『日本にいれば、いろいろ騒がれるから海外に行きたい』と話していました」
紀州のドン・ファン怪死の報道を見ながら、「20年前を思い出すわ」と、しみじみ語るのは、和歌山カレー毒物混入事件、林眞須美死刑囚の夫、林健治氏だ。
野崎さんの和歌山の自宅前を連日、メディアが取り囲んでいるが、カレー事件の時も同じ光景が繰り広げられたというのだ。
「状況はカレー事件の時とよく似ている、そっくりや。テレビ見たら、カレー事件の時にいた記者連中の顔もあったな」と健治氏。
カレー事件は1998年7月に和歌山市の園部地区の夏祭りで、屋台で提供されたカレーに毒物が混入され、5人が急性ヒ素中毒で死亡するという前代未聞の事件だった。
同年10月に眞須美死刑囚と健治氏は保険金詐欺容疑で逮捕された。
その後、カレーにヒ素を混入したのは眞須美死刑囚とされ、殺人容疑で逮捕。2009年には眞須美死刑囚の死刑判決が確定した。
一方、健治氏は詐欺罪で懲役6年の実刑が確定。05年に刑務所を出所した。
事件から逮捕までの2か月以上、すさまじいメディアスクラムの状況だったと健治氏は振り返る。
「家の電話は朝から夜まで鳴りっぱなし。インターホンが聞こえて出ると必ずマスコミや。マスコミに翻弄される毎日やったわ。トイレに行く時間すらなかった」
そんな中でも健治氏は心がけていたことがあった。
「ワシは今でも眞須美は冤罪やと思っている。だから、メディアに家を取り囲まれても、外出の必要があれば堂々と出かけた。逃げるように、コソコソするとそれこそ犯人や、怪しいというイメージになる。世論に犯人だとされてしまうと思ったんや。だから『堂々としていたら、ええんや』と家族にも口をすっぱくして言うたわ」。
メディアに追いかけ回される野崎さんの妻の映像をテレビで見たという健治氏はこう同情する。
「右も左もわからん若い女の子がマスコミに追いかけられて気の毒なもんや。ほんま、同情する。その心情は自分のことのようにわかる。しかし、犯人ではないなら堂々とした方がええ」
(後略)


記事の中でも触れているように、林健治は妻眞須美と共謀して保険金をだまし取った罪で服役しています。まるで冤罪の被害者であるかのような口調で語るのは大間違いでしょう。己の欲のため、娘や息子に「犯罪者のこども」という負い目を与えたのに、何を言うのやら
林健治が、妻眞須美の毒カレー事件での無罪を主張するのは勝手ですが
さらにはメディアスクラムの当事者である雑誌「AERA」が、加熱する報道による被害を主張するのも奇怪です
これまで犯罪報道で、容疑者のプライバシーをさんざん暴露するような記事を書いてきたメディアの1つでありながら、今回ばかりは過熱報道で容疑者でもない人物を追い詰めるのはよくない、と言い出すのはぶれすぎでしょう

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