韓国李明博元大統領逮捕 政治的報復合戦
韓国の李明博元大統領が収賄容疑で逮捕された、と報じられています
韓国では大統領が退任すると、次の政権によって収賄などの容疑で逮捕される、という伝統がありますので、驚きはありません。すでに李明博元大統領の兄が逮捕されており、元大統領の逮捕も時間の問題と噂されていました
韓国でまた、大統領経験者が悲劇的末路をたどることになった。2013年まで大統領を務めた李明博(イ・ミョンバク)氏が23日未明までに、収賄などの疑いで逮捕された。現行憲法下での大統領経験者の逮捕は4人目となる。今回の逮捕は、文在寅(ムン・ジェイン)政権による「政治的報復」との見方が強い。「恨(ハン)」文化の韓国が再び、異常性を露呈した。
「誰かを恨むというより、全ては私のせいだという心情で、自責の念を感じる」
李容疑者は22日、フェイスブックに自筆のコメントを掲載した。
李容疑者は大統領在任中、情報機関の国家情報院から裏金を上納させたり、事実上所有していたとされる会社の訴訟費をサムスングループに肩代わりさせたりするなど、計約110億ウォン(約11億円)の賄賂を受け取った疑いが持たれている。
一方で、今回の逮捕は政治的報復の色合いが強い。
李政権下の09年、不正資金疑惑で検察の取り調べを受けた直後、盧武鉉元大統領が自殺した。文大統領は盧氏とは弁護士時代からの仲間で、盧氏の腹心だった。
李容疑者は1月に側近2人が逮捕された際、「最初から私を標的としていることは明らか。政治報復だ」と文政権を痛烈に批判した。文氏も「沸き上がる怒りを禁じ得ない」とやり返した。
軍出身の全斗煥、盧泰愚元大統領の逮捕をめぐっても、金泳三元大統領による報復との指摘がある。
(産経新聞の記事から引用)
財閥企業が時の大統領に不正な資金を提供するという伝統も、そのままです
李明博元大統領の政権時代、検察を動かして廬武鉉元大統領の収賄容疑を捜査させた件を、文在寅大統領が恨みに思っているのは明らかでしょう
実際には廬武鉉元大統領の夫人が収賄に張本人だったのですが、妻の逮捕を免れるため廬武鉉は投身自殺しています
この他にも、金大中元大統領が退任後、3人の息子が収賄などの容疑で逮捕され、長男は無罪判決を受けたものの、次男と三男は有罪判決を受けました
大統領とその親族が収賄に手を染めるのは韓国の伝統です
さらに李明博大統領には海外資源獲得プロジェクトで、自分の兄を代理人として海外に派遣し、油田や鉱山の権益獲得交渉に当たらせており、結果として巨額の損失を生み出した問題があります。この海外資源獲得プロジェクトで費やされた金の一部が、李大統領一族に還流された疑惑があります
これからの取り調べて、李明博元大統領の不正蓄財が暴露されるのでしょう
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