オウム真理教死刑確定者移送 執行へ
森友学園問題で袋叩き状態の安倍内閣ですが、オウム真理教事件に決着をつけるという重い決断をしたようです
オウム真理教事件で死刑が確定した元教団幹部13人が拘置されていた東京拘置所から、名古屋拘置所や大阪拘置所へ移送されていると報じられています
移送されたのは中川智正、新実智光、林(現姓・小池)泰男、早川紀代秀、井上嘉浩、岡崎一明、横山真人の7人とされます
東京拘置所だけですべての教団幹部の死刑を執行するのは難しい、との判断があるのでしょう
おそらく同日、同時刻に複数の拘置所で執行されるものと推測されます(それでも1度で13人の執行は無理があるので、2回にわけてでしょう)
地下鉄車内でサリンという猛毒を用いて無差別殺人を実行したのをはじめ、教団に敵対する人物を容赦なく殺害した狂気の集団ですから、執行は当然です
裁判で有罪判決が下れば、それで完結というわけにはいきません
地下鉄サリン事件からまもなく23年を迎える中での死刑囚の移送は、事件の被害者や遺族らからは執行への準備と捉える向きもあり、さまざまな声が聞かれた。公証役場事務長監禁致死事件で父親を亡くした仮谷実さん(58)は「法務省はよくぞ決断してくれた」と歓迎する。
地下鉄サリン事件で夫を亡くした、被害者の会代表世話人の高橋シズヱさん(71)は「もう今日から緊張している」と声をこわばらせた。12日に上川陽子法相に会い、死刑囚との面会や執行への立ち会いを求めたばかり。面会後に上川氏からハグをされたといい、高橋さんは「思いがあってのことだったのかと、いまさらながら思う」と話した。
自らもサリンで襲撃された、オウム真理教被害対策弁護団の滝本太郎弁護士(61)も「化学兵器を使った無差別大量殺傷事件を2度も起こしたことの責任は重い」。
しかし、13人の死刑囚について、「麻原彰晃死刑囚だけを死刑にしても何の問題もない。(残りの12人は)手足にすぎず、執行してはならない」などと語る。
一方、現在も活動を続ける信者がいる中、執行された場合の影響については懸念の声も。カルト問題に詳しい紀藤正樹弁護士は「執行された場合、麻原彰晃死刑囚の教祖的役割はさらに上昇するだろう」とみる。公安調査庁によると、オウム真理教は現在、主流派の「アレフ」など3団体に分かれて活動を続けている。信者は3団体合計で国内に約1650人、ロシアに約460人いるという。
(産経新聞の記事から引用)
教団幹部の死刑を執行した場合、在野の信者が暴走し、テロ行為に至る可能性があると警鐘を鳴らす意見もあるのですが、だからといって執行しないままでいるのは本末転倒でしょう
オウム真理教から離脱しながら、いまだに麻原彰晃への帰依を内に抱えている元信者の中には、教団幹部の死刑執行によって心の整理ができる人もいるかもしれません。麻原と決別する覚悟が固まるきっかけになれば、それでよいのです
被害者遺族が教団幹部の死刑執行を墓前に報告し、少しでも肩の荷を下ろした気持ちになれるのであれば、十分意義はあります
一連の事件の謎がすべて解明されたわけではなく、行く不明になったまま消息のつかめない人物もいるのですが、これ以上の解明はないのでしょう。すでに警察は捜査を終了しています
死刑囚の誰かが、未検挙になっている過去の事件について告白すれば別ですが…
まあ、そうした意志があるならば既にやっているでしょう
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