大阪大入試ミス 追加合格で補償も

大阪大学が昨年の入試で採点ミスがったと公表し、不合格者30名を追加合格させると公表しています
物理の試験で2問、出題に誤りがあったと認めたものです。誤りを認めるのは良いとしても、結果は重大かつ甚大です
追加合格となる30名の中には医学部の受験者2名、歯学部の受験者1名が含まれています。もし、この3人が大阪大学不合格につき、私学の医学部や歯学部に入学していたのならば高額な入学金、授業料、寄付金を支払い済みであり、これを大阪大学が補償するのでしょうか?
あるいは下宿生活のため、アパートの敷金や家賃などすでに支払い済みのものもあり、これも大阪大学が補償するのでしょうか?
補償するとはいっても、そのお金は国民の収めた税金で賄われるのであり、何とも釈然としません


大阪大は6日、昨年2月に実施した一般入試(前期日程)の物理で、出題と採点にミスがあったと発表した。合否判定をやり直した結果、不合格とした30人を追加合格とした。また、本来は第1志望の学科で合格していたのに、第2志望の学科に入学していた学生も9人いた。大阪大は新合格者全員に必要な補償を行う方針。
追加合格となる30人の内訳は、理学部4人▽医学部2人▽歯学部1人▽薬学部2人▽工学部19人▽基礎工学部2人。第1志望の学科で合格していたのに第2志望の学科に合格とされたのは、理学部1人と工学部5人、基礎工学部3人の計9人。
ミスがあったのは、音の伝わり方に関する数式を求める設問。正答は三つあったのに、一つに限定していた。次の設問も、ミスがある設問に基づいて作成されていたため、成立しなくなっていた。
大阪大によると、昨年8月9日、外部から物理の問題の一部にミスがあるのではないかという指摘がメールで大学に寄せられた。このとき大学側はこのメール送信者にミスはないと返信したが、昨年12月4日にも別の外部の人物から同じような指摘が寄せられた。
このため、問題作成責任者や副責任者とは別に4人の教員を加えて検討した結果、ミスが判明した。
この設問を巡り、高校教員らが参加して昨年6月10日に開催された検討会でも不備を指摘する意見が出たが、問題作成責任者らは自分たちの解答例が正しいと説明していた。
大阪大は「厳正、確実であるべき入試でこのような事態を引き起こし、深くおわびするとともに、当該の合格者や学生のことを最優先に考え、事情を考慮し、誠心誠意対応してまいります」とコメントしている。
(毎日新聞の記事から引用)


誠心誠意対応するのは結構ですが、補償にかかる費用の負担はどうするのでしょうか?
出題ミスの原因となった教授2名については戒告等の軽微な処分で済ますわけであり、補償にかかる費用を負担させたりはしません
入試の統括責任者も戒告処分を受けるかもしれませんが、上に同じです
結局、大阪大学に国が交付しているお金から支出されるのでしょう
記者会見には副学長2名が出席し、深々と頭を下げているものの、学長は出席していません。学長が引責辞任し、退職金を自主返納する…という展開にもならないのであり、結局はうやむやにされるものと予想します
公務員のミスによって甚大な被害者生じたのであれば、国が求償権を行使して個人に支払いを求めるのが制度上の建前ですが、そんな例は稀です
関係者を文書で戒告、なんて温い処分で済むような話ではないのですが

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