成人式騒動「はれのひ」社長が会見

成人式を前に営業を停止し、新成人が予約していた振袖を着られないというトラブルを起こした着物レンタル業者「はれのひ」の社長が姿を現し、会見しています
これは破産手続き開始に伴うものであり、レンタル料金を前払いしていた新成人は何の補償も受けられない可能性が大です
「はれのひ」の負債額は10億円を超える見込みですが、清算の原資となる資産はほとんどないと思われます


着物販売レンタルの「はれのひ」(本部・横浜市中区)の店舗が閉鎖し、新成人が振り袖を着られなかった問題で、同社は26日、横浜地裁に破産申請し、手続き開始の決定を受けた。
同社の篠崎洋一郎社長(55)は同日夜、問題発覚後、初めてとなる記者会見を横浜市内で開き、「一生に一度の成人式を台無しにした」などと述べて謝罪した。
同社側の説明によると、負債総額は約10億円に達する見込みで、債権者数は約1600人に上るという。代理人弁護士によると、同社には仮縫いのものも含めて約1160着の振り袖が保管されている。
破産管財人の増田尚弁護士は、既に代金の全額を支払っている購入者と自身の振り袖を預けていた客には、今月末から返却を始める方針を明らかにした。
一方、関係者によると、レンタルの客や約280に上る取引先企業、金融機関などのほか、約35人の従業員らに対する弁済は事実上、行われない公算が大きい。
一連の問題を巡っては、各地の消費生活相談窓口に1000件を超える新成人らからの相談が寄せられており、被害額は契約ベースで約3億円に及んでいる。
(読売新聞の記事から引用)


雲隠れしていた篠崎洋一郎が姿を現し記者会見したのは、破産手続きを進めるためでしょう。社長が雲隠れしたままでは計画倒産、詐欺の疑いを招き、刑事裁判になる可能性があるからです
民事上の責任は負うが、刑事上の責任は免れたいので姿を見せた、と解釈されます
もちろん、晴着のレンタル料を払い込んだ客に代金の返却はできませんし、会見の場でした以上の謝罪もないのでしょう
破産管財人は法律の則り、粛々と清算手続きを進めるだけであり、被害者救済の責務は負いません
篠崎社長の資産がどれだけあるかは不明ですが、社長自身も自己破産を申請しすべてを帳消しにする可能性も濃厚です(としても、家族の生活のため資産の一部を隠している可能性は考えられます)
「はれのひ」を信用し、晴着を卸していた会社の被害も甚大です
「詐欺罪で立件するのは難しい」とする弁護士のコメントがメディアで流れているものの、客を欺く気満々ではなかったのか、という気がしてなりません

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