北朝鮮漁船事件 船長ら３人を窃盗で逮捕
日本海側に北朝鮮の漁船が相次いで漂着しており、海が荒れるこの時期に無理な出猟を強いられている事情があるものと推測されます
ですが、日本の領海で密漁するのは容認できませんし、函館沖に漂着した漁船のように避難小屋の発電機や家電製品を勝手に盗み出し、あるいは避難小屋の設備を破壊するような真似は絶対に許せません
当初、海上保安庁はこの漁船を海難事故にあったものとして扱っていましたが、窃盗容疑が固まったこと、係留していたロープを切断して逃走を図ったことで
長ら３人を北海道警が逮捕するに至りました
以下、事件の経緯をまとめた記事を引用します
検察「証拠があるものは起訴する方向で粛々」 外交判断で容疑者釈放の過去も 人道保護“問題国家”に通用せず
「証拠があるものはきちんと起訴する方向で捜査を粛々と行う」。北海道松前町沖の無人島、松前小島に接岸した北朝鮮の木造船乗員による窃盗事件について検察幹部は９日、産経新聞の取材にこう明かした。日本海側の各地で相次ぐ木造船漂着に国民の間で不安が広がる中、捜査当局として毅然（きぜん）とした姿勢を示した格好だ。
ただ核・ミサイルで国際社会を揺さぶる金正恩（キム・ジョンウン）政権の動きは不透明で、今後の北側の出方によっては事態が複雑化しかねない。
被害総額が８００万円近くに上り、木造船の乗員は係留ロープを切って逃亡を図る－。悪質な態様に別の検察幹部は「逮捕以外の判断はあり得ない」と指摘した。
ただ外国船乗員による違法行為への対応をめぐり、検察には苦い経験がある。平成２２年、尖閣諸島（沖縄県石垣市）沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりした事件で「日中関係を考慮」（那覇地検）し、逮捕した船長を釈放。強い批判にさらされた。当時、中国は「スパイ」として邦人４人を拘束。“人質”を取られた格好だった民主党政権はうろたえ、検察は「起訴したら４人の命が危ない」（当時の検察首脳）と、苦渋の判断を迫られたのだ。
今回の事件をめぐっても「窃盗が明白になった時点でなぜ、強制捜査しないのか」と警察や海保の慎重姿勢を疑問視する声が挙がった。警察ＯＢから「警察が弱腰だ」との指摘も挙がっており、「対応が遅れれば批判は政権にも向かいかねなかった」（政府関係者）。
しかし、３０日に警察、海保の合同立ち入りで家電製品が見つかったことで事態が一変。乗員が発覚を免れようと海に家電品を投棄していた疑いも判明し、今月６日には任意で行われていた事情聴取の拒否に転じた。
（以下、略）
逮捕、強制捜査にここまで時間をかける必要があったのか、大いに疑問です
避難小屋が荒らされていると分かった時点で逮捕状や捜索令状を用意し、この漁船を強制捜査し、乗員を拘束するのが正常な対応でしょう
相手が北朝鮮だからといって、捜査機関がしり込みするでは困ります
別の報道によれば、船長は発電機を「戦利品として持ち帰りたかった」と発言しているのだとか
彼らの頭の中では日本から物を盗むにも正当な行為、と考えているのでしょう
そんな連中に情けをかける必要はありません
今回逮捕しなかった乗員も、日本の領海内で密漁していた疑いが濃厚なのですから、きちんと処罰するのが正しい判断でしょう
北朝鮮の漁船員を特別扱いすれば、北朝鮮政府が友好的な態度に変わる、なんて期待を抱くのは大間違いです
漂流した漁船の乗組員であっても、盗みをしたり暴力をふるうことがあると警戒し、対処する必要があります
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