「昭和天皇独白録」原本を高須克弥がオークションで落札

職場の人間が風邪やらこどもの緊急入院やらで休んだため、8日ほど連続で出勤する結果となり、体調はボロボロ。2日ほど休んでようやく回復しました
「働き方改革って何?」と思います。ワークルールなんて、「弥勒菩薩が下生する56億7千万年後にこの世にもたらされ、衆生を救うアイテム」ではないかという気もします。つまりそうれまでは誰も目にすることのないもの…だと
さて、ニューヨークで競売に出た「昭和天皇独白録」の原本とされる文書が、高須クリニック経営者、高須克弥によって落札されたと報じられています
これは新発見というわけではなく、すでに1990年に文芸春秋から刊行されている「昭和天皇独白録」の原本に相当するもので、外務省出身で宮内庁御用掛として昭和天皇の通訳を務めていた寺崎英成によって書き留められたものです


昭和天皇が側近に語った内容をまとめ、1990年に出版された「昭和天皇独白録」の原本とされる文書が6日、ニューヨークで競売にかけられ、美容外科医の高須克弥氏が27万5000ドル(約3000万円、手数料込み)で落札した。
文書は米軍占領下の1946年に昭和天皇が回想し、元外交官で通訳を務めていた寺崎英成氏が記録した。1920年代からの出来事がつづられている。オークションを主催した競売商ボナムズによると、昭和天皇は文書の最後で、開戦に反対すれば国内で対立が起き、事態がさらに悪化しただろうと語っている。
高須氏はロイターの取材に対し「昭和天皇の心の中のことを側近が書きとめたもので、日本国内に置くべきもの。皇室、天皇のDNAを引かれる方々と日本国民に対するメッセージだと思う」と述べた。
(ロイターの配信記事から引用)


記事にもあるように「独白録」が書き留められたのは戦後であり、戦争責任者を裁く東京裁判の開廷を前に昭和天皇の弁明書として整えられたもので、英語訳された上でGHQに提出されたと判明しています
戦争前、戦中の昭和天皇の発言をまとめたものとしては、「木戸幸一日記」などがあり、そちらの方が一級の歴史資料という扱いを受けています
さて、この落札された原本ですが上記のように一級の歴史資料ではなく、昭和天皇の直筆でもないため、献上されたところで扱いに困るだけでしょう
落札した高須克弥の意気込みは見事で、この原本を「皇室、天皇のDNAを引かれる方々と日本国民に対するメッセージだ」と称えているわけですが…
国立公文書館とか、国会図書館に寄贈する程度でよいのでは、と思います

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