芥川賞「火花」が映画化もコケる
又吉直樹の芥川賞受賞作「火花」は累計発行部数が210万部を超え、社会現象とまではいかないものの、出版業界に多大なインパクトを与えました
そして映画化が決まり公開されたものの、話題作らしからぬ低調ぶりで逆に話題になっています
まずは映画化への懸念を示した2015年8月の記事を紹介します
「芥川賞受賞以前、『文学界』に掲載された段階から映像化の噂は出ていました。それが芥川賞を受賞したことで一気に火が点き、いくつもの会社が映画化に向けてオファーを出すに至ったのです」(映画会社関係者)
一部報道では、脚本を又吉が手掛けることは織り込み済みで、さらに監督や主演もこなすのでは、と報じられている。8月2日放送の「オモクリ監督」(フジテレビ系)では、又吉が作った映像作品をフランス人の観客に見せたところ、みごとなどんでん返しの展開に大喝采。文章だけでなく映像においても類まれなセンスがあることを示した。又吉への期待はいや増すばかりだが、こんな心配を抱く関係者も。
「『火花』は映像向きではありません。主人公の心情を丹念につづった作品ではありますが、映像で見せて惹き込まれるほど大きな展開があるわけではない。原作を大幅改変させればできなくはないでしょうが、それでは作品の魅力である主人公の心の機微は表現できないでしょう。逆に原作に忠実に作れば地味になることは避けられません」(映画プロデューサー)
ファンにとっては、原作を踏みにじる映画にだけはしてほしくないはずだ。
(アサヒ芸能の記事から引用)
悪い懸念は当たる、と俗に言われます。しかし、予告編をバンバン流しても反応が乏しく観客を呼び込めない原因はどこにあったのでしょうか?
封切り後の様子を伝える記事は以下の通りです
「12月に入る前で、まだそれほど強力なライバルがいない中での公開。原作の知名度に加え、菅田将暉、桐谷健太という人気者が主演。配給元も東宝と万全で、予告編もかなり流していただけに、同日公開の『ジャスティス・リーグ』とトップ争いをするというのが大方の読みでした。中には『余裕で火花が1位だろう』と予想する人もいたほどです」(映画ライター)
ところが、幕を開けたら予想外の空席。事前予約でも席がなかなか埋まらず、公開日の23日の午前中こそ舞台挨拶で格好はついたものの、徐々に1位の「ジャスティス~」に引き離され、ついに公開4週目のホラー映画「IT」にも追い抜かれた。終わってみれば、初日の座席着席率は8%で、上位10作品の中で唯一10%を割り込んでしまったという。
「公開初週でスクリーン数も多く、(客席数の多い)大きな箱をあてがわれたことが着席率の低さに繋がったことは確かですが、『ジャスティス~』が18%、『IT』に至っては38%もあったことから、『火花』がどれほどガラガラだったか想像に難くありません。
公開初週の日曜日で給料日後の26日という書き入れ時に、都内で最も客を集める某シネコンでは、『火花』にあてがっていた407名収容の大型箱と、『IT』が上映されるはずだった184名収容の中型箱が入れ替わっています。大箱営業は無理だと踏んだか、箱を小さくして“残り半分”や“残席わずか”などの印をつけたかったのか真意はわかりませんが、予約開始直前の大英断でしたね」(前出・映画ライター)
直前にスクープされた板尾創路監督の不貞騒動が影響したとは思えないが、いずれにせよ、芥川賞が色褪せかねない寒いスタートとなったようだ。
(アサヒ芸能の記事から引用)
さて、映画の中身がどうなのか、予告編をご覧ください
火花 予告
地味ではあるものの、できは悪くないと思います
先行してテレビドラマ化されたため、「すでに観た」との印象が蔓延しているのも、興行不審の原因かもしれません
この映画が150スクリーンくらいの規模で、7億円程度の興行成績を狙うのであれば「コケた」などと言われたりはしなかったのでしょう
東宝は大規模公開で30億円のヒットを狙ったとは思いますが
「火花」を観るために映画館まで足を運ぶ気にはなれませんが、休みの日にネット配信(有料)で観ておこうか、との気持ちにはなります
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