茨城女子大生殺害事件を考える モリ容疑者起訴

茨城県美浦村で2004年1月、茨城大学2年の女子学生(当時21歳)が他殺体で見つかった事件で、先日逮捕逮捕されたフィリピン人のランパノ・ジェリコ・モリ容疑者が起訴されました
この事件では共犯者2人がすでにフィリピンに逃亡しており、国際手配はされたものの、犯人として日本に身柄を引き渡すかどうかはフィリピン政府の判断次第です
共同通信の記事によれば、共犯者が取材に応じ、犯行を認めたとされます
しかし、あくまで取材に対して犯行を認めたに過ぎず、フィリピンの司法当局に対して同じ供述をするかどうかは不明です


平成16年1月に茨城大農学部2年の原田実里さん=当時(21)=が殺害された事件で、殺人などの疑いで国際手配されているフィリピン人の男(31)=事件当時少年=が21日、マニラ近郊で共同通信の取材に応じ「空き家で殺した」と容疑を認めた。
男は19年にフィリピンに帰国し、直後に親族や近隣住民に事件のことを話していた。
取材に同席した男の伯母(58)は「これまで事件の話を信じていなかった。出頭させ、日本で裁きを受けさせたい」と話した。
事件では、殺人と強姦(ごうかん)致死容疑でフィリピン国籍のランパノ・ジェリコ・モリ容疑者(36)=岐阜県瑞穂市=が茨城県警に逮捕されたほか、33歳のフィリピン人の男も国際手配されている。
取材に応じた男は、ランパノ容疑者がリーダー格だったと主張し「(同容疑者が原田さんを)刺した」と話した。
遺体を遺棄したのか尋ねると、無言でうなずいた。「申し訳なく思う」と謝罪の言葉も述べた。
伯母によると、男は日本に滞在中の15~19年、違法薬物を大量に使用していたため、現在も日本に住む母親がフィリピンに帰国させた。男は薬物の影響で、普段から精神的に不安定で意思疎通が難しいという。取材中も急に立ち上がって大声を出したり、独り言をつぶやき続けたりして落ち着かない様子だった。
(共同通信の記事から引用)


犯行の詳細はつかめないものの、年長者であるランパノ容疑者が犯行を主導したと見て間違いないのでしょう
日本が犯罪者を国家間で相互に引き渡す条約を締結しているのは、アメリカと韓国だけであり、その他の国との間では個別の交渉が必要になります
麻薬犯罪者に対し、裁判なしに射殺を命じるほど過激な対策を推し進めているフィリピンの大統領がどう対応するか、まったく読めません
何らかの政治的なアピールを狙って、日本に身柄を引き渡さずフィリピン国内で裁判にかけ処断しようとする可能性もあります
ともあれランパノ被告だけでもきっちと裁判にかけ、その罪状を明らかにしなければ被害者も遺族も浮かばれません

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