京都連続不審死事件 筧被告が公判で犯行を自供
再婚話を持ちかけて男性に取り入り、次々と青酸化合物を使って殺害しては財産を奪おうとした筧千佐子被告の裁判が始まっているのですが、当ブログでは触れないままでした
筧被告が殺害したと推測される男性は7人とも8人とも言われますが、検察は4件の事件を立件し起訴しています
2009年5月 末広利明さん(79)=兵庫県神戸市の知人 強盗殺人未遂罪
2012年3月 本田正徳さん(71)=大阪府貝塚市の内縁の夫 殺人罪
2013年9月 日置稔さん(75)=兵庫県伊丹市の内縁の夫 殺人罪
2013年12月筧勇夫さん(75)=京都府向日市の夫 殺人罪
しかし、世間の注目度は低く、メディアもあまり大きく取り上げていません
筧被告が70歳と高齢であり、被害者もみな高齢者ばかりであるのが理由なのではないか、と思われます。もし被告が色気ムンムンの40代の熟女なら、週刊誌が食いついたのでしょう
さて、筧被告の弁護人は無罪を主張し、検察ととことん争う構えでした
しかし、出廷した筧被告は黙秘を宣言したものの、検察の質問にべらべらとしゃべり始め、筧勇夫さん殺害まで認める供述をして弁護人を慌てさせたと報じられています
報道は7月であり、時機を逸した感はありますが一読いただければ幸いです
「黙秘します」という宣言は10分と持たなかった。京都、大阪、兵庫の3府県で起きた連続青酸死事件で、夫や内縁関係の男性ら4人に青酸化合物を飲ませ殺害したなどとして、3件の殺人罪と1件の強盗殺人未遂罪に問われた筧千佐子被告(70)の裁判員裁判。初公判では「弁護士に任せる」と言葉少なだった筧被告だったが、10日に行われた初の被告人質問では、逮捕前に報道陣の前で冗舌に語っていた当時を彷彿させた。
午前10時、京都地裁101号法廷。筧被告は紺色のTシャツに水色と白のストライプのハーフパンツ姿で、いつものように一礼して法廷に登場。耳が遠いとの理由でヘッドホンを付け、証言台に進んだ。
公判は起訴された4事件を順番に審理。この日は夫の勇夫さん=当時(75)=を殺害したとされる事件の被告人質問が行われた。質問は弁護人から開始。検察、裁判官、裁判員からの質問に対する方針を問われると、筧被告は「黙秘」を宣言。
「質問によっては答えるか」との弁護人からの念押しにも「黙秘します」と言い切った。
しかし、10分もたたないうちに、検察側の被告人質問で“前言撤回”した。
「勇夫さんに毒をのませて殺害したことに間違いはない?」。検察側にこう問われると、筧被告は「間違いないです」と即答した。
さらに、検察官が改めて「弁護士はあなたのために頑張ってくれているが、あなたが勇夫さんを殺害したということは間違いない?」と確認しても、「はい」と返事は同じだった。
筧被告の予想外の発言に法廷内がざわめき、弁護側は苦虫をかみつぶしたような渋い表情をみせた。
筧被告は淡々と質問に答え続けた。動機面については「彼(勇夫さん)に(過去に交際した女性と)差別された意識が強かった」と説明。勇夫さんに対しては「「あの人(勇夫さん)を今でも嫌いじゃない」と好意を示す一方、「でも生きていくのはお金なんですよ。愛情は二の次です」と金に執着するような言葉も発した。
勇夫さんに飲ませたとされる青酸化合物については「(1番目の夫と経営していた印刷工場の)出入り業者からもらった」と明言。薬物の名前について問われると、「覚えていない。覚えてるくらいの頭ならこんな悪いことしませんよ」と言い放った。
弁護側はこれまで4事件すべての起訴内容を否認し、無罪を主張。さらに「事件当時、被告は認知症で善悪を判断することができなかった」などとし、責任能力や訴訟能力も争っている。
筧被告もこの日、「詳しく覚えていない」と繰り返す場面もあったほか、「(捜査段階の調書に)書いてるから読んで」とも言っていた。
午後には裁判員と裁判官による被告人質問を実施。こちらも「黙秘」としていたが、質問に答え続けた。
裁判官に「黙秘する」と答えたことを覚えているかと問われると、「覚えてない」としたうえで「答えたくない質問には答えないが、今の質問はそうではなかった。言いたくないことは黙秘する」と述べた。
結果としてほとんどの質問に答えた筧被告。初めての被告人質問は、途切れることなく早口で話し続ける筧被告と、厳しい表情で時折顔を伏せる弁護人のコントラストが印象的だった。
(産経新聞の記事から引用)
弁護人が何度も拘置所へ足を運び、筧被告と綿密な打ち合わせを上で黙秘の戦術を決めたのでしょう。が、それもすぐに破綻してしまいました
法廷で被告自身が殺害を認めたからには、裁判官も裁判員もそれを重視するのは当然です
いかなる心境の変化によりものなのか、あるいは痴呆のため弁護士との打ち合わせを失念したためなのかは不明ながら、これでは弁護活動もままなりません
痴呆の程度に関して触れると長くなりますので、それは次回にします
10人以上の男性と交際し、奪った財産は10億円以上とされる筧被告の犯行は、あの木嶋佳苗死刑囚よりも悪辣であり、もっと注目されてもよいのではないかと自分は思います
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