死刑執行 岡山OL殺害の住田紘一
共謀罪を巡る法案審議で頓珍漢な答弁を繰り返し、失笑を買った金田勝年法務大臣の執行指揮により、2人の死刑囚に死刑が執行されたと報じられています
内閣改造で更迭される噂の出る中、ようやくにして法務大臣らしい仕事をしたと言えます
死刑が執行されたのは2011年に岡山で会社員の女性を殺害したつ住田紘一死刑囚と、1991年に京都や兵庫の3府県で飲食店経営者の女性ら4人を殺害した西川正勝死刑囚です
岡山の事件は過去に当ブログで言及します。読んでいただければ幸いです
法務省は13日午前、京都、兵庫、島根の3府県で1991年、飲食店経営者の女性4人が相次いで殺害された警察庁指定119号事件で、強盗殺人罪などに問われ、死刑を言い渡された西川正勝死刑囚(61)=大阪拘置所=の刑を執行したと発表した。また、岡山市で2011年、元同僚の女性を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われ、裁判員裁判で死刑を言い渡された住田紘一死刑囚(34)=広島拘置所=の死刑も同日執行された。
関係者によると、西川死刑囚は再審請求中だった。再審請求中の執行は極めて異例で、99年12月以来とみられる。住田死刑囚は裁判員裁判で死刑を言い渡され、執行された3人目の死刑囚になる。
確定判決などによると、西川死刑囚は91年12月、松江市のバー経営者の女性▽京都市のスナック経営者の女性(同55歳)▽同市の別のスナック経営者の女性(同51歳)を強盗目的で殺害。兵庫県姫路市のスナック経営者の女性(同45歳)を絞殺して現金を盗んだ。92年1月には大阪市で女性落語家の首を絞めて負傷させ、現金を奪った。最高裁は05年6月、死刑囚側の上告を棄却し、1、2審の死刑判決が確定した。
住田死刑囚は11年9月、岡山市の元勤務先の会社倉庫で、派遣社員の女性(同27歳)から現金などが入ったバッグを強奪したうえ、性的暴行をして刺殺。遺体を大阪市内で切断し、川などに遺棄した。裁判員裁判で行われた1審・岡山地裁(13年2月)は死刑を言い渡し、弁護側が控訴したが、本人自ら控訴を取り下げて死刑が確定した。1審判決は「被害者は1人だが、性的被害も伴っており、結果は重大。死刑を選択するほかはない」とした。
執行は昨年11月以来約8カ月ぶり。第2次安倍政権発足(12年12月)以降では11回目で計19人が執行された。再審開始決定を受けて釈放された袴田巌元被告(81)を除くと、確定死刑囚は124人となった。
(毎日新聞の記事から引用)
岡山の女性会社員殺害事件は、被害者が1名にも関わらず死刑が確定した事件として知られています。三島の女子大生殺害事件と並んで、重要なケースです
強姦して殺害しただけでは飽き足らず、遺体をばらばらに切り刻むという残虐な手口は悪質であり、狂気に満ちています
上記の毎日新聞の記事は、再審請求中の西川死刑囚の執行に疑問を投げかけているわけですが、再審請求を繰り返せばいつもでも死刑が執行されない現状の司法制度にこそ、むしろ問題があるのではないかと思う次第です
治安の責任を負う法務大臣として、今回の執行指揮はあまりに遅いと言わざるを得ません
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