藤井四段の29連勝は「偶然」と言い放つ勝間和代

中学生棋士の藤井聡太四段の連勝記録が話題になっています
将棋がこれほど注目され、ニュースで取り上げられるのは随分と久し振りではないか、と思います
しかし、テレビ番組などでは将棋の世界を知らない人が生半可な見識であれこれ発言し、顰蹙を買う事態も見受けられます
コメンテーターとしてテレビに出演する勝間和代が、6月27日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で、藤井四段は弱い相手とばかり対戦しているので連勝が続いているだけ、との仮説を披露し、将棋ファンから批判を浴びています
経済評論家でもある勝間和代は、その予想がことごとく外れる逆神ぶりが有名であり、本当に経済を理解しているのかと揶揄されるのもしばしばです
もちろん、将棋についても新聞やインターネットの報道を目にする程度の知見しか持ち合わせていないのでしょうに、なぜわざわざ裏読みめいた指摘を持ち出すのか、理解できません


勝間和代、藤井聡太四段29連勝は「偶然の可能性」 異常なフィーバーへの嫌気がアンチ発言を生む?
番組で大竹さんの隣に座っていた勝間さんは、なぜ藤井四段が連勝することができたのか、自分には「2つ仮説がある」と語った。一つは若く柔軟な思考ができ、怖いもの知らずで勝てているのではないのか、とした。もう一つは、
「(勝っているのは)偶然の可能性がある。(対戦した)28連勝の棋士の方は今はCクラスで、特に大きなタイトルを取っていない」
つまり、あまり強くない相手と「偶然」連戦することになっただけ、ということのようだ。
藤井四段は17年4月に羽生善治三冠に勝利したと話題になったが、あれは「AbemaTV」の番組企画で公式戦ではなかった。勝間さんの分析にスタジオ内では、藤井四段は強いし頑張っている、という意見が出たが、
「10年後とか歳をとった時に勝てるかがものすごく興味がある」
と勝間さんは語った。


対戦相手がC級棋士中心とはいえ、連勝を続けるのは至難の業であるのは将棋ファンなら誰しも理解するところです
「10年後に勝てるか興味がある」と発言しつつも、藤井四段の対局をこの先も観察し続ける気などさらさらないのでしょう
加えて、「10年後」発言の裏にはゴルフの石川遼のような、脚光を浴びたけどすぐダメになったアスリートが念頭にあるのかもしれません
その点でも、プロスポーツの世界で10年間プレーし続ける難しさを勝間和代がどれだけ理解しているのかは不明です
もちろん、将棋の世界にあっても10年間快勝を続けるのは至難の業であり、浮き沈みがあって当然です(10年後の勝間和代がどうなっているか、についてはまったく興味が湧きません)
いずれにせよ、中学生でプロ棋士となった加藤一二三、谷川浩二、羽生善治、渡辺明はいずれも将棋のビッグタイトルを獲得しており、藤井四段が注目を集める理由は十分にあります
さて、今後の藤井四段の活躍に期待するとともに、「藤井伝説」なるものが生まれ、語り継がれたならなお楽しいと思います
藤井四段の前に敗れ去り引退となった加藤一二三九段は伝説の宝庫とされる人物で、対局中の食事には必ずうな重を食べ、おやつには板チョコを8枚はたいらげる怪物でした
朝日新聞などは「名人戦の将棋めし」と題したトピックまでわざわざ用意し、棋士たちの食事を紹介しています

「名人戦の将棋めし」

いずれ藤井四段も、「藤井スペシャル」と呼ばれるような食事を注文して世間を驚かせてもらいたいものです

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