広島県警　署内金庫から８千万円盗まれる失態: 夾竹桃日記

2017年05月13日

広島県警　署内金庫から８千万円盗まれる失態

広島県警中央署の金庫から、詐欺事件の証拠品として保管していた現金約八千万円が盗まれる事件があり、警察の面目丸つぶれの状態です

犯行は署員によるものと考えられますので、犯人を検挙して金を取り戻さなければ恥の上塗りでしょう

広島県警広島中央署の金庫に保管していた詐欺事件の被害金８５７２万円が盗まれた事件で、金庫付近の現場検証などの結果、署員ら警察関係者以外の指紋や足跡が検出されていないことが１２日、捜査関係者への取材で分かった。県警は外部から不審人物が侵入した可能性は極めて低いとみており、警察内部の犯行とほぼ断定して関係者への聴取を進めている。

金庫は同署１階にある会計課の部屋に設置され、多額詐欺事件で押収した現金約９０００万円が他の遺失物などとともに保管。８日夜に課長が金庫を開け、現金がなくなっていることが発覚した。現金は封筒などに小分けした上、箱に入れて収納され、一部が抜き取られても外観上は分からない状態だった。

金庫の鍵を保管していた課長の机の引き出しの鍵が壊されており、県警は窃盗容疑で捜査。９日までに現場検証を行い、金庫付近を中心に指紋や足跡を採取した。

１１日には課長立ち会いのもと、実況見分を行い、鍵が壊されていた引き出し付近なども調べた。

捜査関係者によると、金庫や周辺の床、引き出しなどからは外部の人間の不審な指紋や足跡は検出されず、署員ら会計課に出入りして不自然ではない人物のものばかりだったという。

一方、犯行があった可能性が高いとみられるゴールデンウイーク後半の３～５日には広島市内で大規模なイベントがあり、遺失物への対応などで会計課の部屋には課員以外も含む署員ら数十人が出入りしていた。このため、足跡などからの容疑者の絞り込みは難航する可能性もある。

（毎日新聞の記事から引用）

盗まれた金は大規模な詐欺事件の被害金額の一部であり、捜査終了後は被害者へ返還されるべきものです

警察が犯人を検挙して回収できない場合、広島県が公費からこれを弁済しなければなりません（県警は県の予算で運営される組織なので）

もちろん、そうなった場合広島県警も知らぬ顔をできないので、県警本部長以下給与の一部を返納するなどして相当額を県へ返還する事態になるでしょう（当然ながら県警本部長、中央署長のクビも飛ぶわけですが）

ともあれ、犯人は広島中央署に勤務している誰か、なのですから捜査を重ねて特定するしかありません。それができないなら、無能と呼ばれるのも仕方のないところです

以前から警察内における証拠品の管理の杜撰さは問題になっており、重要事件の証拠品を誤って廃棄したり、故意に廃棄したりと不明朗な取り扱いが繰り返されてきました

警察のことですから焼け太りを狙い、新たに「証拠管理官」とかいう課長級の役職新設を要求するのではないか、と予想されます