今村復興大臣辞任のドタバタ
閣僚の失言・放言で野党が辞任を求め、メディアがこぞって叩くのは見慣れた光景であり、「ああ、またか」と思うばかりです
一時期は「言葉狩り」とも呼ばれ、発言の一部だけを切り取って問題視し、騒ぎ立てる風潮もありました
しかし、今回の今村雅弘復興大臣の失言は発言の一部分に問題があるのではなく、政治家としての資質に問題があると露呈させるものであり、愚劣な人格をそのまま反映してものでしょう
経緯は以下の通りです
舌禍の今村復興相辞任も被災地、自民党から「自業自得」
安倍政権の緩みが止まらない。今村雅弘復興相が“舌禍”で、とうとう辞任した。後任は吉野正芳氏を起用する。
所属する自民党二階派のパーティーでの講演で4月25日、東日本大震災について「東日本大震災の被害は、まだ東北で、あっちの方だから良かった。首都圏に近かったりすると、莫大な甚大な額になった」と失言。「被災地の気持ちを逆なでする最低の発言」(自民党幹部)と受けとめられ、そのパーティーに出席していた安倍首相も「瞬間的に切れ、激怒した」(周辺)という。
安倍首相はパーティーの席上、「東北の方々を傷つける極めて不適切な発言だ。首相としておわびをさせていただきたい」と不快感を示した後、一緒にいた二階俊博幹事長と相談し急きょ、今村氏の更迭を決めたという。被災者の反発を重く見た格好だ。
(中略)
自民党関係者は「今村氏はもともと額賀派に所属していたが、入閣出来ずくすぶっていた。そんな今村氏を引き取り、入閣させた二階幹事長は大恥をかいた。自業自得ですよ。一層の党内引き締めのため、解散風を再び吹かしていくのではないか。若手だけでなく、ゴールデンウイークに自民党議員全員、海外行くなと言い出しかねない。支持率は依然として高いですが、じわりとボディーブローのように政権にダメージを与えていくのは間違いない。共謀罪の今国会成立に向け野党に格好の攻撃材料を与えてしまった失態だ」と話す。
(週刊朝日オンラインの記事から引用)
今村大臣は70歳ですから、このまま大臣になれずに終わってしまう国会議員の1人だったはずです
それを二階俊博が閣僚候補として押し込んだのでしょう
しかし、これまで大臣になれなかったのは無能だったからであり、無能な政治家を大臣に据えた結果がこれです
佐賀を地盤とする今村大臣にとって、東北地方はまさに「あっちの方」であり、特段の思い入れもない地だからこそ、この発言に結び付いたと思われます
つまり、日頃からその程度の認識しか持ち合わせていなかった、と
震災からの復興という業務に関しても、特に本人が望んだ仕事ではなく、閣僚としてあてがわれれば何にでも飛びついたはずです
かつては文教族、郵政族などという族議員がいて、かたや財政通とか、外交通とされる政治家もいました
今村雅弘は政策通でもなく、何の専門性もない国会議員の1人に過ぎず、それゆえ党内でも要職に就けなかったのでしょう
このような無能な人物を大臣に据えるのは止めてらいたいところです
安倍内閣における復興担当大臣はいずれも初入閣の者ばかりであり、入閣待機組を処遇するためのポストになっている事実も指摘されています
当選7回以上の国会議員を大臣として処遇すべき、という党内の暗黙のルールはあるにせよ、やはり適材適所を優先させる必要があり、当選回数が多いだけの無能な人物を大臣に据えると大きな失敗を招きます
ちなみに民進党政権時も復興担当大臣は舌禍事件で辞任しており、どうにも鬼門と化したポストのようです
が、こんな時期だからこそ防災や震災復興に見識を有する政治家に登場してもらいたい、と思うのは自分だけではないはずです
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