千葉大医学部集団強姦事件を考える　吉元被告に懲役６年求刑: 夾竹桃日記

2017年04月24日

千葉大医学部集団強姦事件を考える　吉元被告に懲役６年求刑

千葉大学医学部の学生、研修医による強姦事件では、すでに山田兼輔被告に懲役３年の実刑判決が下され、他の学生と研修医は執行猶予付き判決で、残るは主犯格の吉元将也被告のみとなっています

４月２０日に吉元被告に対する論告求刑公判が開かれ、検察は懲役６年を求刑したと報じられています

事件のきっかけを作ったのが吉元被告ですから、実刑は確実でしょう

千葉市中央区の飲食店で昨年９月、２０代女性に乱暴したなどとして千葉大医学部生の男３人らが逮捕された事件で、集団強姦（ごうかん）罪に問われた同学部５年、吉元将也被告（２３）＝同区＝の論告求刑公判が２０日、千葉地裁（楡井英夫裁判長）で開かれ、検察側は「欲望の赴くまま陵辱の限りを尽くした」などとして懲役６年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め結審した。判決は５月２９日。

一連の事件で千葉地裁は３月３０日、同大医学部５年、増田峰登元被告（２３）に準強姦罪で懲役３年、執行猶予５年、千葉大病院の元研修医、藤坂悠司元被告（３０）＝懲戒解雇＝に準強制わいせつ罪で懲役２年、執行猶予３年の有罪判決を言い渡しているほか、４月１７日、集団強姦罪に問われた同学部５年、山田兼輔被告（２３）＝控訴中＝に対し懲役３年の実刑判決を下している。

吉元被告は今年１月の初公判で「（女性と）同意があった」などと無罪を主張したが、２月の第２回公判では「同意はなかったと変更したい」と主張を撤回。集団強姦罪を否認し、単独の準強姦罪の成立を主張している。

論告で検察側は、施錠された女子トイレ内で「吉元被告は山田被告とともに性的行為を楽しむ発言をしていた。お互いに意思を通じていたことは明らか。そもそも酩酊状態にある被害者が複数の飲み会参加者がいる中、トイレで吉元被告との行為に同意するはずがない」と指摘。

さらに「欲望の赴くまま何ら躊躇することなく乱暴するなど、吉元被告が犯行の発端。積極的主導的役割を果たしただけでなく、共犯者の乱暴行為をあおった」と非難した。

弁護側は「共同の意思も行為も存在していない」と反論。吉元被告による乱暴後、山田被告とともに被害女性にわいせつな行為をしたことについては「すでに性欲は減退していた。キスをしたが、乱暴後にわいせつな行為をすることは常識的に考えられない」と主張。

「吉元被告は千葉大医学部に現役合格した逸材。すでに社会的制裁を受けているほか、将来を約束された医師としての職業の可能性を奪われた」と訴えた。

最終意見陳述で吉元被告は「私の衝動的行為により被害者に大変な精神的苦痛を与えてしまった。心より反省し申し訳ないことをしたと後悔している。今後、日本のため、社会のため、人のために何ができるかを考え、真面目に生きていくことを誓います」と述べた。

（千葉日報の記事から引用）

弁護人の「…現役合格した逸材。すでに社会的制裁を受けている」発言は、何の弁護にもなっておらず、むしろ裁判官の中には反感を覚える人がいるのではないかと思います

医師への道を絶たれたのは吉元被告自身のせいであり、社会的制裁を受けたから罪一等を減じるべきだなどと、厚かましいにもほどがあります

千葉日報の別の記事によれば、吉元被告は起訴から三か月後に被害者女性宛て１０ページにも及ぶ謝罪文を送りつけてきたそうですが、中身はほとんど自分語りに終始し、自らの生い立ちについて延々と綴られていたのだとか

被害者女性は、「私の知ったことではない。自分の罪を軽くするためだけの行為で絶対に許すことはできない」と、怒り心頭のようです

被害者女性の苦痛、苦悩、恥辱、怒りといったものを、吉元被告は察することができないのでしょう