能登女子高生殺害事件を考える 容疑者は自殺

学校帰りの女子高生が行方不明になり、その後遺体となって発見される事件が石川県能都町であり、容疑者と見られる男性が交通事故で死亡していたと報じられています
突然娘の命を奪われた家族の心情は察するにあまりあります
こうした身勝手な犯罪に巻き込まれ、踏みにじられる家族を少しでも減らすためにこそ、凶悪事件の厳罰化が主張されています。しかし、高等裁判所の裁判官たちは過去の判例を守るのに汲々としています。過去の事件と比較し、刑罰が重くなるのは均衡を欠く、との理由です
しかし、20年前、30年前の事件と同じ量刑でないと不公平な扱いになるのでしょうか?
時勢からして性犯罪を重く罰しようとする社会の合意があるならば、過去の裁判例より重い刑罰を適用するのに何の問題があるのか、と問いたくなります


十日午後九時五十分ごろ、石川県能登町宇加塚の民家一階で、県立能登高校一年の池下未沙さん(16)が口や手を粘着テープで縛られ、頭から血を流して殺害されているのを、家を訪れた県警珠洲署員が見つけた。約二時間前には、民家の所有者の孫で、信州大一年の男子大学生(21)=長野県松本市=が車にはねられる事故があり、石川県警はこの男子大学生が関与した可能性があるとみて殺人事件として捜査している。
捜査関係者によると、男子大学生は、民家から約二十キロ離れた同県穴水町の自動車専用道路ではねられ、十一日午前十一時半ごろに死亡。近くに止めてあった男子大学生の父親名義の乗用車の中から血の付いた包丁が見つかった。
池下さんの携帯電話には男子大学生とのやりとりはなく、県警は二人に面識はなかったとみている。
また、男子大学生は八日午後三時ごろに金沢市内の実家を車で出発する姿が付近の住民に目撃されている。県警は、男子大学生が八日に車で能登町に向かい、空き家だった民家に滞在し、十日までに池下さんに初めて接触した可能性があるとみている。
県警によると、司法解剖の結果、池下さんの死因は十日午後七時ごろ、首を刃物で切られたことによる静脈損傷で失血死。首や肩に複数の切り傷があった。
池下さんは午後六時に部活動を終え、母親に迎えに来るように連絡。午後六時半以降に学校近くのバス停で待っていたとみられるが、母が到着した際には姿はなかった。近くには体操服が入った袋や携帯電話が落ちていた。付きまとい被害などは確認されていない。
珠洲署に午後八時二十分ごろに親が捜索願を出した。県警は、池下さんがバス停から何者かに連れ去られて殺害されたとみている。署員が駆けつけた当時、民家の玄関は鍵がかかっており、玄関前にははさみが落ちていた。室内には電灯がついていたという。
(中日新聞の記事から引用)


学校帰りの女子高生を狙い、車に拉致して空き家に連れ込んで暴行しようとしたものの、激しく抵抗され殺害してしまった、と考えられます
刃物で脅せばどうにでもできる、などと安易に決めつけていたのでしょう
いざとなれば身を守るため、必死になって抵抗するとは想像もしていなかったと思われます
容疑者の交通事故死(自殺でしょう)という結末からすれば、島根の女子大生殺害事件を彷彿とさせます。が、2つの事件を関連付けてあれこれ言うのは止めておきましょう
死亡した信州大学の学生が何を思い、犯行に至ったのかは解明されないのでしょうし、容疑者死亡のまま書類送検されて終わりです
死亡した容疑者の氏名を公表するかどうかは警察の判断しだいです。特に秘匿すべき事情がない限りは、速やかに公表すべきでしょう
でないとあれこれ憶測が飛び交い、無関係な人物の名前が容疑者として晒される危険もあります
容疑者の人となりが報じられたならば、もう少し踏み込んで言及するつもりです

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