清原和博テレビ出演の謎

覚醒剤取締法違反で執行猶予中の元プロ野球選手、清原和博が昨年末にTBSの報道番組に、別撮りのインタビューの形で出演したそうです
TBSの狙いはともかく、清原和博がなぜこの時期にインタビューに応じカメラの前に立ったのか、不可解な思いがします
一説には出版間近となった自伝(告白本?)のプロモーション活動、との見方もあります
清原が前科持ちであれ、生活のためビジネスをするのは当然でしょうし、そのためにメディアを利用するのもありでしょう
ですが、清原を報道番組の中に登場させて覚醒剤事件を謝罪させ、これを禊としてこの先もメディアに登場させようとする考えが業界にあるのなら、「いいのか?」と疑念を提起するしかありません
せめて執行猶予期間が終えるまでそっとしておくくらいの扱いでよいのではないか、と思ってしまいます


今年2月に覚せい剤取締法違反で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けた元プロ野球選手の清原和博氏(49)が24日放送のTBS系ニュース番組「ニュースキャスター」(土曜・後10時)に出演。現在の心境を語った。
先週に行われた収録前に医療機関で尿検査を受け、覚醒剤反応が出なかったという診断書をTBS側に提出した上で出演した清原氏。スーツ姿で髪も七三に分けた外見でカメラの前に座ると、「まず最初に言わせていただいていいですか」と一言。
「このたびは世の中の皆さま、そして少年野球、高校野球、プロ野球、名球会、全ての野球に携わる全ての野球ファンの皆さまのことを大変、失望させてしまい、本当に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げ、謝罪した。
聞き手の記者に「今は覚醒剤、やめることができているんですね」と聞かれると一瞬言葉に詰まり、「1日1日の戦い。今日は勝ったぞ、明日も頑張ろうという毎日の積み重ねです。薬物は本当に恐ろしい化け物で怪物で悪魔。二度と手を出さないとは言えない」」と真剣な表情で話した。
番組では3時間以上に及んだというインタビューの一部をダイジェスト放送。清原氏が「手錠の重さがズシンと来ました」と話すシーンや「僕は(留置場で)114号と呼ばれていました」と告白するシーン。「息子に会いたいです」と涙を流すシーンなどが放送された。
(スポーツ報知の記事から引用)


別の記事で補足すると、以下のように清原は語ったと伝えられています


現役引退後に、芸能活動のプレッシャーやストレスで、酒に逃げていたが、軽い気持ちから薬物を使用するようになったという。さらに、14年9月に離婚、「さみしさから」覚醒剤の使用頻度が増えていったという。
清原氏は、16年5月の初公判で情状証人を買って出てくれた佐々木主浩氏(48)の「友だちだから親友だからです」というメッセージを「ありがたかった」と話し、「法律上は(執行猶予)4年だけど、僕の中では一生だと思っています」と決意を語った。
ファンに伝えたいことを問われ「前を見て、更生に向けて一日一日を大切に過ごしていく」と清原氏。「息子に会いたい。会ってちゃんと謝りたい」と頭をもたげ、「何て声をかけていいか毎日考えて生きています。アホな父親ですけど、息子に会いたいです」と号泣した。
(スポーツ報知の記事から引用)


短時間のインタビューなので、すべてを語りつくすわけにはいきません。詳しい話は近く出版される告白本で、という趣旨なのでしょう
しかし、上記の記事を読む限りは覚醒剤使用は現役引退後となっており、疑わしい限りです
さらに離婚して「さみしさから」覚醒剤の使用頻度が増えたとする弁解には、苦笑るしかありません
すべては他人のせい、なのでしょうか?
事実関係をごまかし、置き換え、自身を正当化する形で合理化し、話を作っているようにしか聞こえないわけで…
逮捕前は、それこそ極道の世界で生きて行く覚悟を決めたかのように清原ですが、堅気の生活に未練ありありというのもなんだか哀れです
「息子に会いたい」との気持ちは本音なのでしょうが、息子たちは清原に会いたくもないでしょう。覚醒剤乱用者、犯罪者の息子というレッテルを貼られたことが、こどもたちにとってどれほど重荷になったか、清原には想像できるのでしょうか?
ただ、「息子が父親として自分を慕ってくれている。尊敬してくれている」のを確かめやくて、「会いたい」と欲しているように映ります
家族関係の修復などおそらく不可能であり、修復できないまでに壊してしまったのは清原自身です
どのような告白本を書くつもりなのかは分かりませんが、上記のインタビューのような自分の都合を優先して事実関係を置き換え、言い訳に終始する内容ではないのかと推測します
さらには暴力団関係者との交際や、覚醒剤密売人などについては一行も触れない告白本になる…と書いておきます

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