千葉大医学部集団強姦事件を考える 初公判で「合意」主張

千葉大学医学部学生と研修医による集団強姦事件(一部、強制わいせつも含む)で、起訴された学生の初公判がありました
起訴はしたものの、公判が開かれる前に示談成立で有耶無耶になるのではないかと予想したのですが、被告の1人は「合意の上だった。強姦ではない」と起訴事実を否認し、真っ向から争う姿勢を示しています
起訴された3人それぞれ、裁判に臨む姿勢に違いがあったと判明したわけで、なるほどこれならば示談など成立しようがなかったと分かります


「合意の上だった」-。千葉大医学部生らが女性に集団で乱暴した事件で31日に千葉地裁で開かれた初公判。集団強姦罪に問われた千葉市中央区の医学部5年、吉元将也被告(23)は、吉村典晃裁判長を見据えてきっぱりとした口調で無罪主張した。一方、同罪で起訴された山田兼輔被告(23)も起訴内容の一部を否認。世間の注目を集めた名門医学部生による卑劣な事件の裁判は、検察側と全面的に対決する構図で始まった。
同日午後、千葉地裁802号法廷で始まった吉元、山田両被告の初公判。吉元被告は上下黒のスーツに丸刈り姿で、山田被告は黒いダウンジャケットにスラックス、寝癖姿で、それぞれ法廷に姿を見せた。地裁広報によると、この日の裁判には158人の傍聴希望者が集まり、一般傍聴席での傍聴を許されたのは28人と倍率約5・6倍となる関心の高さだった。
吉元被告は、いくぶん緊張した表情で証言台に立ちながらも、廷内に響き渡るようなはっきりとした口調で「被害者は酒を飲んだが、酩酊して抗拒不能の状態でなかった」と主張。検察側が読み上げた起訴内容を全面的に否認し、無罪を主張した。
一方、山田被告は、「入った時には終わっていた」などと、先に吉元被告が女子トイレ内で行った犯行に関しては無関係と主張。自身の暴行の行為そのものは認めたものの、起訴内容を一部否認した。
吉元、山田両被告のほか、準強姦罪で起訴された増田峰登被告(23)=同学部5年、同区=の初公判も、両被告とは別の裁判としてこの日、同じ法廷で行われた。
増田被告は上下黒スーツ姿に整えられた短髪で出廷。はっきりした口調で「間違いありません」と、起訴内容を全面的に認めた。
起訴状などによると、両被告は9月20日深夜、共謀して千葉市の飲食店内で、飲酒で酩酊し抵抗できない状態の県内に住む20代女性を乱暴したとしている。
事件をめぐっては、千葉大病院の研修医、藤坂悠司被告(30)=同区=も準強制わいせつ罪で起訴されている。
(産経新聞の記事から引用)


起訴された学生3人のうち、増田峰登被告は起訴内容を認め、山田兼輔被告は自身の姦淫行為は認めたものの集団で乱暴したわけではないと主張、吉元将也被告はあくまで合意の上の行為であって犯罪ではないと主張しています
つまり吉元被告のみ、無罪判決を勝ち取る気でいるわけで、被害者との示談にも応じない構えなのでしょう
しかし、「合意があった」とする吉元被告の主張を裏付ける根拠があるのか、不明です。もし増田被告が「飲み会の前に、女の子を酔いつぶして強姦する計画を3人で話し合った」と証言したら、「合意があった」との主張は通用しません
こうした事件では被告3人が口裏を合わせ、責任の所在やら誰が首謀したのかをほかしてしまうものですが、この3人の場合、思惑の違いが顕著で口裏を合わせるまでには至らなかったのでしょうか?
それにしても、増田被告と山田被告が自身の犯行を認めているのですから、吉元被告1人が無罪を主張しても説得力はなく、裁判官・裁判員の心証を悪くするだけです。吉元被告は、「こんな事件のために医師になるのを諦めてたまるか」との強い思いがあると推察されます
そんな思いがあるなら、身を慎むべきでしょうに
3人の学生の心の内はどうあれ、退学処分は確実です

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