タロット占い師具足女久美 詐欺で懲役7年
報道によれば占い師を称する女性が相談してきた相手を騙し、風俗店で働かせた挙句にその稼ぎを奪ったとして民事訴訟を提起され、慰謝料などを含め約9824万円の支払いを命じる判決が下されたのだとか
新聞各紙が報じているものの、占い師の名前はなぜか伏せられています
民事訴訟とは言え、公益性のある話題なのですから占い師の名を記事に明記するべきでしょう。そうしない理由が理解できません
占い師の名が特定されれば、他の被害者も名乗り出るでしょうし、警察も刑事事件として扱わざるを得なくなります
占い師の名が特定されれば、当ブログでもこの件を取り上げるつもりです
さて、こうしたいんちきな占いによって金銭をだまし取る事件は後を絶ちません
今回は2011年に大阪で起きた、タロット占い師による詐欺事件を紹介します
占い師の名は「綾めぐみ」(本名、具足女久美=ぐそくめぐみ)で、詐欺罪で懲役7年の実刑判決を受けています
綾めぐみ、詐欺罪で逮捕
2011年11月、また新たな占い詐欺師が逮捕された。知人からおはらい名目で金をだまし取ったとして、 大阪府警西堺署は同月15日、詐欺の疑いで和泉市尾井町在住のタロット占い師・具足女久美容疑者(ぐそくめぐみ容疑者)(46)を逮捕した。
同署の発表によると、2007年1月、具足女久美容疑者は堺市内某所の喫茶店において、自分の占いを信用する女性(40、当時)に「あなたは、今のままだと出費が止まらず、最悪、破産に至る可能性があると占いに出ている。私の知り合いで、お金をいぶして浄化する人がいるので、依頼して御祓いをした方がよいだろう。
お祓いは1か月ほどかかるが、終わり次第、金は返す」とうそをつき、約150万円を詐取した疑いだ。具足女久美容疑者は「綾めぐみ」という名称で占い師として活動していたとのことで、同市西区の商業施設や同市中区のマンション一室などで「ポプリ」や「占いの森カオス」の店名でタロット占い師の営業をしていたとみられている。具足容疑者は「金を返すとは言っていない」と容疑を否認、西堺署署では、具足容疑者にさらなる余罪があるとみて追及している。
詐欺占い師が行うのは心理術
一般常識で考えて、「あなたのお金を浄化するから貯金をおろして私へ預けろ」などという言葉を信用するという人はそうそういないだろう。しかしこれを、相談者の不安な心につけこみ、巧みな話術などで信用させるのが詐欺占い師である。
彼らが用いるのは占いではなく、心理学や催眠術だ。その際、主に使われる手法は「コールドリーディング」や「マルチプルアウト」である。
まず彼らは、コールドリーディングによって相手から信用を勝ち取る。これは、相談者の外見や、ふとした会話から相手のことを当て、相手に「わたしはあなたよりもあなたのことをよく知っている」と信じさせる話術だ。普通に考えて、5分程度でも会話をすると、何となく、神経質・鷹揚・内向的・外向的など、大枠の性格は分かるだろう。それを参考にしつつ、会話で相手の情報を得ながら修正していくという寸法だ。
その後はマルチプルアウトでリーディング内容を補強する。マルチプルアウトとは曖昧な言い回しでさまざまな解釈を可能とするやり方である。例えば、「○○な傾向がある」「○○と感じる時もある」「○○といったものもある」といったような断定しない言葉、そして「他人から好かれたい」「時には落ち込んだり、不安になったりする」というような誰にでも該当する言葉を使う。
すると、相談者には「確証バイアス」が芽生える。確証バイアスとは、自分に都合のよい事実のみを抽出してしまう現象だ。コールドリーディングとマルチプルアウトによって「自分を正しく占われた」と思い込んでしまうと、それまでの会話の中で、たとえ外れていたことがあったとしても気にせず、当たったことだけ信用してしまうのである。ここまでくると、もう相手の手中にあると言ってもよい。
以上のような方法で、相手の過去の事をさも言い当てたかのように振る舞い、「当たる」占い師だと思わせる。
その後は、未来に何かひどいことが起きると予言をして(今回の場合は金銭的な不幸)、相手を脅し恐怖へと陥れる。そして、「ただし私のいうことを聞けば救われる」と道を示して、金銭搾取などへと及ぶのだ。
(cult-Web掲載の記事から引用)
そして事件の顛末です
お金を浄化する」などと言って静岡県内の男性らから財産をだまし取ったとして詐欺の罪に問われた大阪府和泉市、自称占い師具足女久美(ぐそくめぐみ)被告(47)に大阪地裁堺支部は三十日、懲役七年(求刑懲役十年)の判決を言い渡した。
滝川和歌子裁判官は判決理由で「被害者の悩みや不安を悪用し、あおるようにして財産を吸い尽くした」と悪質性を指摘。約五千三百万円と物品(三千二百万円相当)を詐取したと述べた。
計8000万円以上の金品を騙し取っているのですから、文字通り被害者をしゃぶり尽くすような所業です
もちろん、被害額8000万円超のうち、いくばくも戻ってはこないのでしょう。懲役7年でも軽すぎると思います。被害弁済をするなら、具足受刑者はまたタロット占いで人を騙すしかないのでしょうから、二度と占い師ができないようその悪名を世間に知らしめておく必要があります(それがこの事件を取り上げた理由です)
占い師や、自称霊能者を巡るトラブルは少なくないのですが、彼ら彼女らも身を守るため詐欺罪で訴えられないよう手口を巧妙化させており、さらには自分に従わないなら身内の家族にも不幸が襲い掛かるなどと脅して圧力をかけたりします
周囲の人が騙されているのではないか、と忠告しても、占い師を信じてしまった人の耳には入らないので厄介です
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