講談社編集者殺人容疑で逮捕も「フライデー」ら雑誌は報道せず
身内に甘いとか、例外扱いするのはメディアの世界も同じようで、講談社の編集者である朴鐘顕容疑者が妻を殺害したとして逮捕されたにも関わらず、講談社の発行する雑誌はこの件を報じないままです
芸能人や政治家のスキャンダルをこれでもか、と暴く「フライデー」にしてもまったく報道しないのですから、その徹底ぶりには驚かされます
朴鐘顕容疑者が妻を殺害した嫌疑で警察の内偵を受け始めたのは昨年夏であり、当然ながら講談社の雑誌記者たちも耳にしていたでしょう
しかし、「身内の事件」に一行たりとも触れない姿勢は、結局のところ「叩きやすい者だけを叩く」態度として映ってしまいます
講談社“箝口令パニック”妻殺害容疑で編集次長逮捕 「成宮氏スキャンダルあれだけ報じておきながら」
東京都文京区の自宅で妻を殺害したとして、講談社「モーニング」編集次長、朴鐘顕(パク・チョンヒョン)容疑者(41)が逮捕された事件を受け、勤務先の講談社に緊張が走っている。社内では事件について「箝口(かんこう)令」が敷かれているとの情報もある。さながら「沈黙の巨人」といったところか。
「『社員が勝手に取材に応じないように徹底しろ』と箝口令が敷かれたんです」。講談社のある社員はそう話す。
その社員によると、朴容疑者が警視庁捜査1課に逮捕された10日、部長級以上の社員が集められ、通達があったという。それは以下のような内容だった。
「取材は必ず広報を通す」「読者の問い合わせは、部署のできるだけ役職が上の者が対応する」「『ご心配をおかけします』とわびた上で、『講談社の公式ホームページに見解があります』と答えるようにする」
講談社は2015年度の売上高1168億円、昨年2月時点の従業員数902人を抱える日本を代表する出版社で、報道にも携わっている。天才肌の漫画編集者として社内でも有名で、幹部候補生ともいわれていた朴容疑者が殺人容疑で逮捕されたショックが大きかったことは容易に想像できる。
逮捕当日の社内の様子について、別の同社社員は説明する。
「警視庁の私服捜査員が本社を訪れて、関係場所を捜索しました。広報担当の幹部や法務担当の幹部が案内しましたが、かなりピリピリした雰囲気でした」
逮捕を受け、講談社広報室とモーニング編集部は10日と11日、「本人は無実を主張しており、捜査の推移を見守りつつ、慎重に対処していく」という趣旨のコメントを発表した。12日時点で「新たなコメントを出す予定はない」(広報室)としている。
警視庁の調べに対し、朴容疑者は容疑を否認し、その後は黙秘しているという。
「実際、不起訴や無罪の可能性もあるため、社内外にはっきりとした見解を出せない状態のようです」とさらに別の社員はいう。
ただ、「週刊現代」や写真週刊誌「フライデー」の編集者からは、「(フライデーがコカイン吸引疑惑を報じた元俳優)成宮寛貴氏のスキャンダルをあれだけ報じておきながら、自社のことに1行も触れないのはいかがなものか」との意見もあったという。
(夕刊フジの記事から引用)
裁判で有罪判決が確定するまで、被告は無罪の推定を受ける、との建前はあるものの、多くの場合は逮捕されただけで、あるいはメディアに「容疑者」と報じられた時点で犯罪者と見なされます
もちろん、「フライデー」も積極的にそうした報道を続けてきたのであり、何をいまさらと言いたくなります
かつて世間を震撼させた未成年者による殺人事件で、写真週刊誌が容疑者の顔写真を目線を入れないで掲載し、物議をかもしたことがありました。編集者は顔写真を報道する必要性を感じたからなのでしょう(雑誌を売る、という狙いもあったわけですが)
常ならば、「妻を殺害しておきながら、平然と職場に通う敏腕編集者」と見出しを付け、隠し撮りした写真付きで掲載したはずです
朴鐘顕容疑者は黙秘していますが、だからといって検察が不起訴処分にするとは思えません。「階段から落ちた」とか、「首を吊った」とか、供述をコロコロ変えただけでも十分に怪しいのであり、なおかつ遺体には階段から転落した外傷もなく、首を吊った痕跡もないのです
殺人容疑で起訴しないのであれば、検察庁の面目は丸つぶれでしょう
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