千葉女性監禁殺害事件を考える4 主犯格少女は殺意を否認
2015年4月、千葉県船橋市の無職、野口愛永(まなえ)さん(18)が車で連れ去られ後、生き埋めにされた事件で、犯行に関与した主犯格の女、湯浅成実被告の裁判が始まっています
この事件は当初、湯浅被告側の言い分である「卒業アルバムを返してもらえなかったからやった」との部分のみ切り取られ、そのような些細な理由で生き埋めにして殺害するのか、と世間を呆れさせました
が、元よりそれが主たる原因ではなく、野口さんが湯浅被告からホストクラブの遊興費などで金を借りており、それを返さなかったのが犯行の動機ではないかと推測されています
千葉県芝山町の畑に18歳の少女を生き埋めにして殺害した罪などに問われている女の初公判が開かれ、女は「殺意はなかった」と起訴内容を一部、否認しました。
19歳の女はおととし4月、千葉市の路上で、1審で無期懲役の判決を受けた中野翔太被告(21)らとともに、高校の同級生だった少女を車に監禁して財布を奪ったうえ、芝山町の畑に生き埋めにして殺害した罪に問われています。13日の初公判で、女は「強盗は認めるが、中野被告らと共謀していないし、殺意もなかった」と起訴内容を一部、否認しました。また、弁護側は、冒頭陳述で「被告が畑に行った時、被害者はすでに埋められた後で、中野被告らが現場の畑に行くことも知らなかった」などと主張しました。一方、検察は「被告は中野被告らと事前に共謀して犯行に及んだ」と指摘しました。
(テレ朝ニュースから引用)
野口さんを生き埋めにした現場に湯浅被告は居合わせなかったのが事実としても、野口さん殺害を事前に井出裕輝被告、中野翔太被告らと共謀し、計画していたのは明らかで、「殺意はなかった」との供述は白々しい限りです
強盗殺人、逮捕監禁で起訴された湯浅被告は、直接野口さん殺害の場にいなかったとしても犯行の残虐さから無期懲役が求刑されるのではないかと思われます
むしろ、野口さんと面識はなく怨恨もなかった井出、中野被告を巻き込んだのですから湯浅被告こそがもっとも重く罰せられるべきでしょう
「自分はやっていない」とか、「殺すつもりはなかった」などという見え透いた主張を許すわけにはいきません
ちなみに未成年の女性受刑者を収容する少年刑務所はありませんので、成人も未成年者も女性専用の刑務所に収監されます。関東ならば栃木刑務所、中部地方ならば岐阜県にある笠松刑務所、関西なら和歌山刑務所です
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