2016年もっとも売れたCDはモーツァルト
CDが売れなくなったとの話は何の新鮮味もなく、情報としても取り上げる価値の乏しい現象です
しかし、そんな時代に売れたCDがあるとなれば関心を示さすにはいられません
フォーブスの提供する記事で、今年もっとも売れたCDがモーツァルトだったと紹介しています
モーツァルトの没後225年にちなんだ225枚組のCDボックスが発売され、これがバカ売れしたのだとか
今年最もCDが売れたアーティストにかなり意外な名前があがった。ビルボードの発表によると、2016年米国で最もCDを売ったのはモーツァルトだ。
モーツァルトの没後225年にちなみ、10月28日にリリースされたのが200枚組のボックスセットの「モーツァルト225」。このセットがこれまで合計で125万枚のCDセールスとなった。
モーツァルトは今やドレイクやカニエ・ウェスト、ビヨンセよりも売れているアーティストということになる。ビルボードによると今年の米国のCD販売枚数は昨年から11.6%減少し過去最低の5,000万枚となった。対照的にストリーミングは急成長を遂げている。
今回、モーツァルトが売上1位になった背景には次のような背景が考えられる。まず言えるのは、クラシックファンの間では依然としてCDを買い求める傾向が強いことだ。オーケストラの演奏を聴くメディアとしては、恐らくストリーミングよりもCDが適しているだろう。
次に言えるのが、このボックスセットがギフトとして人気を獲得した点だ。ギフトとして贈る場合、形に残る物のほうが好まれる。ストリーミングは今後も普及を続けるだろうが、CDプレイヤーを捨てるのはまだ早いということだ。
200枚組のCDセットをほいほい買ってしまうほど、アメリカ人はモーツァルトが好きなのでしょうか?
別のメディアの記事によれば、200枚組ボックスが6250セット売れているため、総計で125万枚のセールスという扱いなのだそうです
自宅でじっくりと聞く分には200枚組のボックスは魅力的です
ちなみにAmazonでの販売価格は5万724円です。1枚当たりの価格で考えると随分と買い得であると言えます
同種の企画物CDセットは数種類出ていますので、これがベストだとは言えませんが(170枚組とか、180枚組のボックスで2万円台という商品もあります)
ただし、録音が古かったり、演奏がいまいちといったものも収録されていますので、お買い得ではあるけれども、必ずしもクオリティが高いはないと考えた方がよさそうです
ちなみに自分がもっとも好きなモーツァルトの曲はピアノ協奏曲第27番で、彼には珍しく短調の曲です。モーツァルト最後のピアノ協奏曲であり、淡々とした曲調の中にはかなげな美しさが宿っており、ある意味モーツァルトの到達点ではないか、などと勝手に解釈しています
途中に音飛びがあって残念ですが、ピーター・ゼルキンと小澤征爾による演奏を紹介しておきます
モーツアルトピアノ協奏曲27番 ピーター・ゼルキン. 小澤征爾、サンフランシスコ交響楽団
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