島根女子大生遺棄事件を考える43 矢野容疑者のプロフィール

2009年11月に遺体となって発見された大学生平岡都さん殺害事件で、犯人とされる男が2009年に交通事故で既に死亡していた、と判明しています
さて、犯人はどのような人物だったのでしょうか?
現時点では警察側が情報を小出しにしており、報道された内容も断片的です
書類送検後、合同捜査本部は会見を開くのかもしれません
さて、本日の新聞報道から引用します


広島県北広島町の臥龍(がりゅう)山の山中で2009年11月、島根県立大1年・平岡都さん(当時19歳)の遺体が見つかった事件で、遺体発見直後に交通事故で死亡した男(同33歳)が持っていた平岡さんの画像が、男の当時の自宅で撮影されていたことが捜査関係者への取材でわかった。
画像は平岡さんが行方不明になった後に撮られており、島根、広島両県警の合同捜査本部は、男が自宅で平岡さんに危害を加えた可能性もあるとみている。
男が事件後、親しい人物に「大変なことをしてしまった」と話していたことも新たにわかった。捜査本部は事件への関与をうかがわせる発言とみている。捜査本部は20日に男を容疑者死亡のまま殺人や死体遺棄容疑で書類送検する。
(読売新聞の記事から引用)


自宅で平岡さんを撮影したデジタルカメラの映像があった、とはわかるものの生存している状態の写真なのか、遺体の写真なのかは伏せられています
現時点で考えると、犯人は平岡さんを拉致して車に乗せ、下関の実家へ連れ込んで殺害し、遺体を広島の臥竜山に遺棄したという流れのようです
訂正:犯行現場の自宅は下関の実家ではなく、当時矢野容疑者が住んでいた益田市の借家であると、その後の報道で判明しました。そのため記述を一部修正させていただきます
この犯人は2009年に交通事故で死亡しており、当時の事故を伝える報道から名前が判明しています


山口県美祢市の中国自動車道下り線で車が炎上した事故で、死亡した2人はDNA型鑑定の結果、同県下関市神田町の会社員、矢野富栄さん(33)と母親の貴美子さん(58)と判明した。県警高速隊が10日、明らかにした。
高速隊によると、2人はいずれも焼死。事故は8日午後3時すぎ、車がガードレール3カ所に衝突して炎上した。ブレーキ痕やスリップ痕はなかった。矢野さんは運転席で、貴美子さんは車外で見つかった。


親子とも死因は衝突による外傷性ショック死ではなく、焼死だったと伝えられており、車の中に可燃性の物質を持ち込んで火を放ったのかもしれません。ブレーキ痕もないのですから、自殺なのでしょう
富栄という名から、在日韓国・朝鮮人ではないかとの憶測が流れています。下関市神田町はコリアンタウンとして知られた土地なのだとか
矢野容疑者は北九州市の高校を卒業し、九州にある国立大学に進学。事件当時は島根県益田市で働いていたとされます。勤務先はまだ不明です
下関市の矢野容疑者の自宅は、矢野容疑者死亡後、実弟が建て替え美容室を経営していましたが突如閉店したそうです。
ですからいまさら建て替えられた後の実家を調べても、何も出てこないと思われます。矢野容疑者の遺品(デジタルカメラもその1つでしょうか)が何点か残っていたとしても、犯行に絡むものは処分されてしまっている可能性が大です
高校の同級生、大学の同窓生などから矢野容疑者の人となりを聞き出せるかも疑問です。友人、知人には己の性癖など見せず、表面的な付き合いしかしていなかったのでしょうから
性犯罪の前科があったと報じられていますので、当時の事件から矢野容疑者の性格から性癖やら憶測することもできますが、あくまで憶測にすぎません
こうした状況からして犯行の全容を解明するのは困難であり、事件の核心は闇の中に眠ったまま放置されるしかないと言えます
亡くなった平岡さんの冥福を祈るとともに、いたたまれない気持ちのままであろう家族の方々に心からお見舞い申し上げます

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