韓国朴大統領危機　情報漏えいで辞任か？: 夾竹桃日記

2016年10月31日

韓国朴大統領危機　情報漏えいで辞任か？

腰痛のためブログの更新ができませんでした。休んでいる間にも、世の中では様々な事件があり、もどかしい限りです

さて、お隣の国、朴大統領を襲ったスキャンダルから取り上げます

朴大統領は娘時代に、母親と父親である朴正煕大統領が相次いで暗殺されるという悲劇に遭遇しています。こうした受難の時代に朴槿恵に接近したのがカルト宗教団体の主催者崔太敏です。降霊術を使い、朴槿恵を亡き母親に逢わせるなどして信頼を得、自身の宗教団体の役員に朴槿恵を据え、不正蓄財を行ったとされています。この崔太敏の娘が崔順実であり、朴槿恵とは姉妹のような親密な仲であったと言われています

朴槿恵が国会議員に立候補する際も崔順実が寄り添い、絶え間なく助言をし続けたとされ、秘書官などよりもその影響力は確固たるものになっていきます

そして大統領就任後も、演説草稿を事前に崔順実に見せて助言を仰いだり、着る服まで指示を受けるようになったとされ、どっぷり依存していた様が伝えられています。崔順実が単なる私的なブレーンであるならスキャンダルにはならなかったのですが、崔順実が朴大統領の影響力を駆使して不正な蓄財をしたり、娘の裏口入学をさせるといった権力の濫用が暴かれ、朴槿恵大統領は辞任をせまられる事態へと至っています

検察が３１日に取り調べをする崔順実（チェ・スンシル）氏（６０）にはどんな容疑が適用されるだろうか。今まで表れた容疑だけで横領・背任、脱税、大統領記録物管理法違反など１０余件にのぼる。現在、捜査の３つの軸はミル・Ｋスポーツ財団不法設立および基金流用疑惑、青瓦台（大統領府）文書流出疑惑、梨花女子大裏口入学容疑だ。

チョン・ヒョンシク元Ｋスポーツ財団事務総長（６３）は３０日、検察に出頭し、「崔氏が財団の実際の所有主であり運営をすべて企画・総括した」と述べた。チョン元事務総長は検察で、崔氏と安鍾範（アン・ジョンボム）前青瓦台政策調整首席秘書官が企業から２８８億ウォン（約２７億円）の財団出捐金を集める過程に介入した状況を具体的に述べた。崔氏はミル財団が企業の出捐金４８６億ウォンを集める過程にも介入した疑惑を受けている。個人の会社ザ・ブルーＫとＷＩＤＥＣコリアを通じて財団の基金を流用した状況も一部表れた。

崔氏がＫスポーツ財団の資金を受けて娘チョン・ユラ氏（２０）のドイツ生活費などに流用したとすれば横領・背任容疑が適用されたりもする。この過程でいくつかの「ペーパーカンパニー」を設立したことも分かった。この会社はＫスポーツ財団の資金を流用するための窓口や脱税の手段として使われたという疑惑がある。

（中略）

チョン・ユラ氏も捜査を受けなければならない。まず、チョン氏の名前でドイツに保有する住宅の購入資金が不透明だ。学生身分であるにもかかわらず４億５０００万ウォンの資金がどこから出たのかが確認されなければいけない。韓国から不正に搬出したとすれば外国為替取引法違反となる。崔氏が贈与税を納めたかどうかも確認されなければいけない。

（中央日報の記事から引用）

朴大統領は大統領府の首席書記官らを入れ替え、首相の交代を図るなど人事刷新で危機を乗り切ろうとする構えのようですが、国民は納得しないでしょう

大統領を辞任に追い込む構えです

最新の世論調査では支持率が１７％まで落ち込んでおり、とても残りの任期をまっとうできそうにありません。現時点で支持率を調査すれば、１０％を割り込むかもしれない状況であり、国民の信頼を失っていると言えます

この先、さらなるスキャンダルが表に出るようならば暴動が起き、収拾が困難になるのは確実でしょう。大統領が辞任を表明する以外に選択肢はなさそうです

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