ボブ・ディラン ノーベル文学賞無視

今年のノーベル文学賞がロック歌手のボブ・ディランを選び、世間を遭っと言わせたばかりですが、そもそもボブ・ディランが賞を受ける気があるのかどうか、その対応が注目されています
選考委員会のメンバーは世間の反応を目に、「してやったり」とほくそ笑んだのかもしれません。事前に候補者として名も挙がっていなかったボブ・ディランを選び、大きな衝撃を与えたのですから
しかし、今度はボブ・ディランからノーベル文学賞を無視されるという事態に遭遇し、選考委員会のメンバーの方が衝撃を受けていると思われます
以下、BuzzFeed Japan掲載記事を引用します


「追憶のノーベル文学賞16」
ノーベル文学賞事務局は、ノーベル文学賞授与を発表したボブ・ディランへの連絡を諦めるという。発表以降、事務局は本人とまったく連絡が取れておらず、やっと入手したマネージャーの連絡先に電話をしても、本人が「寝ている」ことを理由に、取り次いでもらえなかった。いまのところ、折り返しの連絡もなさそうだ。
現状、万策が尽きた事務局は、12月10日の授賞式に本人が来るのかこないのかすらわかっていない。今年のノーベル文学賞はどうなるのか。
ノーベル文学賞受賞辞退なら、あのサルトル以来3人目
仮に、ボブ・ディランがノーベル文学賞を辞退するなら、この賞の歴史始まってから3例目になる。1例目は1958年、旧ソ連の作家、ボリス・パステルナーク。2例目は1964年、フランスを代表する哲学者として、戦後一世を風靡した、ジャン・ポール・サルトルだ。
サルトルはあらゆる栄誉を拒否する、という強い信念が理由だった。サルトル以来の受賞拒否には、なんらかの意思表示が必要だ。このまま無視して、なんの音沙汰もないとしたらノーベル文学賞始まって以来の珍事となりそうだ。
そんな喧騒を知ってか知らずか、ボブ・ディランは沈黙を保ったままだ。かといって、隠れているわけでもなく、デザイナーのステラ・マッカートニーさんとのツーショットがばっちりウェブ上に公開されているし、なにより精力的にライブも開いている。
10月14日、ポール・マッカートニー、ローリングストーンズなど一緒に時代を作った
ロック界のレジェンドが一堂に集った「デザート・トリップ」ではしばらく演奏していなかった、名曲「Like a Rolling Stone」を中心に60年代の曲を組み込んだセットリストを披露した。
ボブ・ディラン自身、決してセレモニーと無縁というわけではない。2012年、ロック好きなオバマ大統領が授与した「大統領自由勲章」はしっかり受け取って、勲章を首にかけられている。それだけに、この演奏が受賞に向けた何かのサインなのか。気にかかるところだ。
(以下、略)


ノーベル文学賞発表直前、日本の一部メディアは「村上春樹の作品は軽すぎるとして、ノーベル文学賞選考委員の間では評価が低い」と、まるで見てきたような報道が流れました
そもそも、記事を書いた記者が本当に選考委員に直接取材し、聞き取ったのかさえ疑問です
さらに言えば、ボブ・ディランが有力候補に挙がっている事実にも言及していない記事でしたので、本当に取材した上で書いたのか疑問視されます
選考に関与する人物がそう簡単に内幕をべらべらしゃべるはずもなく、記事の出処も伝聞やら憶測にすぎない可能性が考えられます。もしもそこに、「今年はボブ・ディランが有力な候補に挙がっている」と言及されていたなら、信用しますが
自分としてはボブ・ディランを選んだ決定に驚きはしましたが、特に賛成も反対もありません。そうした考えもあるのだな、と受け止めるだけです
だからといって今後も、反体制を気取ったロック歌手の受賞が相次ぐ事態にはならないのでしょうし、来年は本来の姿へ回帰するのではないかと推測されます
さて、授賞式にボブ・ディランが欠席するとなれば、選考委員会の面々はどんな顔をするのでしょうか?
「やっぱりボブ・ディランだ」と、寛容に対処するくらいの度量を示してもらいたいところです

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