民進党代表に当選の蓮舫 くすぶる二重国籍問題
民進党の代表選挙が行われ、蓮舫参議院議員が代表に選ばれました
しかし、それで何かが解決したわけでもなく、課題は山積です
もちろん、蓮舫参議院議員の二重国籍問題も解決などしておらず、今後とも対応が迫られるのは確実です
国会議員の資格としては日本国籍を有しているのが条件であり、台湾との二重国籍であっても日本国籍を保有しているのならば議員資格を満たしている、というのが法律上の解釈なのだそうです
しかし、法律解釈上は問題がなくても有権者を騙していた事実(騙す意図はなかったとしても、結果として偽った事実が重要)に変わりはないにであり、ここは参議院議員を辞職して国民の審判を受けるため出直すのが筋ではないかと思います
さて、この蓮舫議員の二重国籍問題を外国人への差別、女性への差別だと捻じ曲げ、騒いでいる人たちがいます。問題の根本は二重国籍の人間がそれを隠して国会議員をしていることであり、女性差別など言い掛かりにもほどがあります
蓮舫氏に対する「二重国籍」「経歴詐称」批判は、マイクロアグレッションという差別の一形態
今週は蓮舫氏の二重国籍問題が芸能スキャンダルのごとく報道されていました。
特に問題視しているのは、産経新聞や池田信夫氏など、日頃から中韓に対する差別的言論や公平性を欠いた民進党批判などを繰り広げているメディア・論客たちです。
こうした「保守系」の論客が問題視しているのが「台湾と日本が戦争になったらどうするんだ」「嘘をついているから経歴詐称だ、公職選挙法違反だ」という点です。
しかしこうした主張は「二重国籍であっても日本国籍を持っていれば日本人であることに変わりない」という重要な点を見過ごしています。たとえ蓮舫氏が過去に「中華民国籍(台湾国籍)を持っている」とどこかで言っていたとしても、選挙において「二重国籍ではない」と明言していない以上、経歴詐称にはあたりません。何より、彼女のアイデンティティや二重国籍などは選挙の争点でさえなかったのだから、彼女が経歴詐称する必要性もありません。二重国籍であっても日本国籍を有している以上日本人であり、「私は日本人である」という主張に何の問題も無いのです。
アイデンティティの問題と国籍の問題を混同した議論そもそも、ある個人が日本人なのかどうか、というのは国籍の問題とは別にアイデンティティの側面もあり、それらを混同すると話がややこしくなります。外国籍の両親から生まれ、外国籍を所持していても、日本で生まれ育ち、日本語を使い、日本食を好み、自身を「X国系日本人」だと認識しているケースもあるはずです。そうした人が「あなたは何人ですか?」と問われたときに、自分の食生活や言語、考え方は日本人だなと考えて「私は日本人」と答えることもあるでしょう。一方、日本国籍を持っていても配偶者が外国人であったり、国外での生活が長くなれば「私はX国人である」というアイデンティティを持つようになっても不思議ではありません。
(中略)
母親が日本人であり日本で生まれ育った蓮舫氏が「生まれたときから日本人である」というアイデンティティとともに、中華民国出身の父親の出自を誇りに思い「生まれたときから台湾人である」というアイデンティティを持っていても何ら問題はありません。彼女は台湾人としてのアイデンティティも持ちながら、日本人としてのアイデンティティも持っていてもおかしくない人物です。つまり彼女は台湾人でもあれば、台湾系日本人でもある、日本人でもあれば、ミックスの日本人でもあるわけです。
そうしたアイデンティティが状況に応じて変化するのは、国籍の有無とは全く別問題です。日本国籍を有する蓮舫氏が、日本の国会議員として、日本のために働きたいと思い選挙に臨み「私は日本人だ」と主張することには、何ら矛盾も問題もありませんし、経歴上も確かに日本人なのですから詐称にはあたりません。
(以下、略)
さらにダラダラと長文が続くのですが、割愛します。書いているのは古谷有希子という女性で、ジョージメイソン大学社会学研究科 博士課程。東京大学社会科学研究所 客員研究員。大学院修了後、ビジネスコーチとして日本でマネジメントコンサルティングに従事したのち、渡米。公共政策大学院、シンクタンクでのインターンなどを経て、現在は日本・アメリカで高校生・若者の就職問題の研究に従事する傍ら、NPOへのアドバイザリーも行う。社会政策、教育政策、教育のグローバリゼーションを専門とする、といった立派な経歴を持った人物です
が、問題の根幹を読み違えていますので、無駄な長文です
誰も蓮舫議員のアイデンティティなど問題にしていません
むしろ、なぜ女性への差別とか、外国人への差別だと受け取るのか、その感性がむしろ疑問です
蓮舫議員が立候補の時点で二重国籍を解消しておけば、あるいは台湾籍も保有している二重国籍者ですが立候補資格に抵触しませんと表明しておけば、済んだ話です。アイドルタレント並みの人気を誇る蓮舫議員ですから、台湾との二重国籍だと表明しても大量得票で当選したはずです
とまあ、縷々説明しても、古谷有希子には理解できないのでしょう
経歴詐称ではない、との言い分も、杓子定規に法律論を展開すればそうなのですが、二重国籍を隠して国会議員になったという点で国民の不審感を招くのであり、だからこそ批判されているわけです
日本人の純血主義とか、外国人排除思想とか関係なしにです
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