女教師宅に侵入繰り返した中学教頭 懲戒免職

部下(女性)から持ちかけられた相談に応じるうちに、「こいつ、オレに惚れているな」などと勘違いし、独りよがりな不倫劇を思い描き、ストーカーと化す事例がままあります
紹介するのは静岡県の中学校に勤務する教頭の事件で、女性教諭の家の合鍵まで勝手に複製し、侵入を繰り返した末に逮捕、懲戒免職になっています


中学の教頭が女性職員宅に侵入して懲戒免職――。こんな事件が静岡で起きた。
この人物は菊川市立菊川西中学の大泉均教頭(54)。同県掛川市の中学に勤務していた昨年12月~今年3月、同じ学校の20代の女性職員の部屋に約10回にわたって侵入。今年4月に書類送検された。7月に静岡地検掛川支部によって起訴猶予処分を受けたが、県教育委員会は1日、懲戒免職処分を下した。教頭は教委に「女性に好意を抱き、男性関係などを確かめたかった」と説明したという。
「大泉教頭は頼りになる人として評判は上々。被害女性は教員として勤務し、職務上のことで教頭に個別に相談をしていたようです。そうしたことから教頭は一方的に好意を抱いた。女性が自宅の鍵をクルマに置いていることを知り、まずクルマの鍵を無断で持ち出して車内に侵入。自宅の鍵を盗んで合鍵を作り、女性の留守中に忍び込んではパソコンのデータやメモ書きなどを見ていた。ただ、下着を盗んだ事実はなかったそうです。起訴猶予になったのは金銭で示談したから。教頭は掛川市内で妻子と暮らしています」(捜査事情通)
新任の教頭として4月1日、4日に菊川西中に出勤したが、その直後に警察の事情聴取を受け、不法侵入を認めた。
「女性が何者かが侵入したことに気づき、家から走り去るクルマが教頭のクルマに似ていため、ひょっとしたらと思ったのです。そこで警察に相談して犯人を特定できた。教頭は女性に対して“人間不信になっているだろうと申し訳ない気持ちでいっぱいです”という謝罪の気持ちを語っています」(前出の捜査事情通)
退職金も名誉もパー。サラリーマンにとって他人事ではない。
(日刊ゲンダイの記事から引用)


被害者が示談に応じたのは大泉容疑者に同情したからではなく、「二度と関わりたくない」との気持ちからなのでしょう
示談に応じなければ起訴されたわけですが、初犯であれば執行猶予付きの有罪判決(懲戒免職となり、すでに社会的な制裁を受けている、との理由もあって)になっていたであろうと推測されます
定年退職まで務めれば3千万円近い退職金を手にしたと思われますが、自業自得であって同情する余地はありません
教師=人格者であるべきとは思いませんが、こうも簡単に自制心を失うような人物では困ります
教頭の職に就くにあたっては、部下の管理方法など研修も受けたはずです。しかし、その内容も上滑りしたのか、自らの行動を戒める効果はなかったようです
ラカンは精神分析において、分析家は己の存在を無としなければならないと主張しています。つまり分析家が相手から良く思われたい、尊敬されたい、人生の導師として感謝されたい、などなどの欲望を抱いては分析の邪魔になると戒めたわけです
しかし、教師の中には生徒から尊敬されたい、感謝されたい、恩師として崇められたいとの欲望を抱く人は少なくないのでしょう。そうした自身の欲望こそが教育活動の障害となるわけですが、自覚し自制できる人はいないのかもしれません
むしろ、「生徒から感謝されるような教師たれ」と、欲望を刺激するような雰囲気が学校にはあるように見受けられます

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