霞が関の「反原発テント村」撤去に抗議する東京新聞

霞が関の経済産業省庁舎の敷地内にテントを張り、「反原発」を訴える活動をしていたグループに対し、東京地方裁判所が敷地の明け渡しとテントの撤去を求める強制執行を実施しました
国側が「反原発」グループに対して立ち退きを要求していた訴訟で、最高裁が国側の主張を認める判断を下していたのですが、自主的な撤去がなかったため強制執行となったものです
国側の要求は至極妥当なものであり、庁舎の敷地内に勝手にテントを張り、居座り続けたグループの行動こそ異常です
しかし、東京新聞はこの「反原発グループ」への思いにあふれた、政府を批判する記事を堂々と掲載しています


日曜未明の強制執行だった。東日本大震災後から約五年、脱原発運動の象徴的な場所として知られていた東京・霞が関の経済産業省敷地内のテントが東京地裁によって撤去された。東京電力福島第一原発事故で避難生活をしている人や、福島で畜産業を続ける人からは「第二の古里を返して」「国への抗議のやり方は別にある」という声が上がった。(萩原誠、神野光伸)
「何も持たずに逃げてきた。こんな私をテント村の人たちは優しく支えてくれた。その第二の古里を返して」
原発事故直後、福島県双葉町から避難し、東京都港区で暮らす主婦亀屋幸子さん(72)は、テントのなくなった経産省前で涙ながらに語った。毎週金曜の集会に通い続けた。市民団体のメンバーからの電話で未明に駆け付けたが、テントの撤去作業を見守るしかできなかった。
テントを設置した市民団体代表の淵上太郎さん(74)は、「今ここにテントはないが、脱原発の行動をやめるということはあり得ない」と話した。
強制撤去が始まったのは午前三時四十分。静まり返った暗がりの官庁街に、東京地裁の執行官らが現れた。市民団体のメンバーによると、テントの中には五人の男性が寝泊まりしていた。ガタガタという音が聞こえて目が覚めたという国立市の男性会社員(53)によると、「強制撤去を執行します。十分以内に私物を持って出てください」と通告された。
寝泊まりしていた男性らが執行官に囲まれるようにテントから出てきた。ほとんどの人が抵抗することなく皆自分たちの荷物を持ち、テントひろば向かいの歩道まで追い出された。
(中略)
◆有無言わさぬ国の意思
武蔵大・永田浩三教授(メディア社会学)の話 テントは再稼働反対や脱原発を多面的に考える拠点になっていた。原発の再稼働を目指す現在の政権下では、そういう日が来るだろうと予想された。不法占拠と言われれば、そうではないとは言いにくいが、判決では表現の場として一定の評価をしていた。国が強制執行を申し立てたのは、参議院選挙での勝利で政権として信任され、有無を言わさないという意思表示だ。
◆都合の悪い主張の排除
高千穂大・五野井郁夫教授(政治学)の話 省庁の敷地内で5年近く活動を続けたのは前例がない。賛否両論はあるが、党派を超えた人々が集まり、権力に対して議論をする場となっていた。今回の強制執行は、政治に対して声を上げることへの不寛容さの表れだ。テントの撤去は不法占拠という理由だが、政府にとって都合の悪い主張の排除と受け取られてもしかたがない。


こうした記事の場合、有識者のコメントとしては肯定派と批判派の両論を併記するのが通常ですが、東京新聞の場合は「反原発」に賛同する側の大学教授のコメントだけを掲載しています。明らかに「偏向報道」でしょう
まあ、東京新聞に公平な報道など期待しませんが
それにしてもこのような「お涙頂戴」の記事しか書けないというのも、随分と情けない話です
「反原発」のグループを支援したいのなら、東京新聞の社屋にテントでも張らせたらどうかと言いたくなります
自主的な撤去のための時間的猶予はあったのですから、撤去しなかったグループの方に非があるのは明らかです。「反原発」の主張のためならどのような違法行為も許される、なんて社会ではありません
経済産業省の敷地を5年にも渡って不法に占拠してきたのですから、グループのメンバーから土地の使用料を徴収すべきなのは当然です
「反原発」を叫びたいのであれば、違法なテント村に執着するのではなく、自分たちで霞が関に土地を借りるなり建物を借りるなりして活動拠点を設け、堂々と活動すべきでしょう。そんな自明の事実を指摘できない頭の悪い大学教授がいることに呆れ、驚かされます。日頃、学生たちに何を教えているのやら。講義という名で、陰謀論ばかりを語っているのではないか、と勘ぐりたくなります

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