リオ五輪 400mリレーで日本に負けた中国の恨み節

リオデジャネイロ五輪の男子陸上400メートルリレーで、日本が銀メダルを獲得したわけですが、これを中国は複雑な感情で眺めていたようです
もとよりこの種目はボルトを擁するジャマイカとアメリカが図抜けた力をもっており、日本がどこまでついていけるか(入賞できれば大健闘)、と思っていた人が多かったのではないでしょうか?
真面目に、「中国との直接対決で、どちらがアジアの覇者か決定する機会だ」などと考えていた人はほとんどいなかったはずです
あらためてそんな指摘をしなければならないほど、日本は中国をライバル視していないわけです
しかし、中国は別で、「小日本にだけは負けてはならない」と意気込んでいたのが、彼の国の報道から見て取れます


「日本は超人的に勇敢だった」「日本が上だった」 対抗心メラメラの中国も日本リレーに脱帽
リオデジャネイロ五輪陸上男子400メートルリレー決勝で19日、日本がアジア記録を更新して銀メダルを獲得した。予選後、日本に異様なまでの対抗心を燃やしていた中国も、日本の快挙を認める声を抑え切れずにいる。
18日の予選。1組に出場した中国は自身が持っていたアジア記録を更新した。ところが直後の2組で日本が生まれたばかりの記録をさらに塗り替えた。
選手が「決勝ではアジア記録を日本から奪い返せると信じている」「決勝は命がけで走る。日本に負けないよう努力する」と打倒・日本を誓うと、インターネット上の掲示板は「日本に負けるなんてダメだ。絶対に日本にメダルを取らせてはならない」といった書き込みで溢れたのだが…。
日本のアンカー、ケンブリッジ飛鳥(ドーム)は、決勝で米国に先んじてゴールに飛び込んだ。米国が失格にならなくとも、メダルの色は「銀」だった。山県亮太(セイコーホールディングス)、飯塚翔太(ミズノ)、桐生祥秀(東洋大)、ケンブリッジ飛鳥がバトンをつないだこの快走には、中国の第2走者、謝震業も「日本の走りはよかった。米国も日本に勝てなかった。間違いなく日本はいろんな部分でわわわれよりより上だった。今後は研鑽を積んで、日本に負けない」と白旗を上げた。
さらに、中国の大手ポータルサイトも「この日、レースを通して超人的に勇敢だった日本は、米国やカナダの追い上げを食い止め、37秒60で銀メダルを獲得し、アジア記録を打ち破った」と兜を脱いだ。
レース前は「メダルは求めない。ただ、小日本(日本の蔑称)だけは打ち負かせ」と血気盛んだったネットユーザーも、レース後は「日本のリレーの強さは世界が認めるところだ」「最も驚いたのは、日本が米国を振り切って銀メダルを獲得したことだ」とトーンダウン。
中には相変わらず、ジャマイカ人の血を引くケンブリッジ飛鳥の存在に「外国の力を借りて獲得した銀メダルは純粋ではない。日本ではない」と難癖を付ける向きもあったが、明らかな完敗とあっては、「日本に負けたのは気分よくないが、それでも中国陸上よ、頑張れ!」と未来を向くことで、結果を受け止めようとしていた。
(産経新聞の記事より引用)


中国はメダルの獲得数が激減しています。水泳や陸上といった競技でドーピングができなくなったため、結果を出せないのではないかとの見方があるほどに
さて、400メートルリレーの結果に関しては、中国のインターネット掲示板を見ると、よりあからさまな日本批判もあるわけですが、そんなものをいちいち取り上げるのも時間の無駄なので無視しましょう
習近平政権のスローガンである、「偉大な中国の復活」という幻想が大きく影響しているのかもしれません。それはかつての中華思想の復活であり、中国(中国人=漢民族)が一番という視野狭窄の自惚れでしかないわけですが
他方で日本国内ではどうなのでしょうか?
さすがに「日本人は単一民族だから強い。優れている」などと口走る人は見かけなくなったように思います
今回のリオデジャネイロオリンピックには選ばれていませんが、日本にはサニブラウン・アブデル・ハキームというアスリートがいます。母親は日本人、父親はガーナ人という家系で、身長は188センチ。100メートル走のベストタイムは10秒22であり、まだまだ記録が伸びる余地がある19歳です
怪我のために代表入りができなかったサニブラウンですが、東京大会ではケンブリッジ飛鳥からサニブラウンといったバトンリレーが見られるかもしれません
「中国は唖然として眺めているだけ」といったシーンを期待しましょう

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