韓国が持ち上げる天才児 12歳でコーネル大進学
定期的に天才児を持ち上げる報道を繰り返す韓国で、また新たな天才児出現を報じています。今度は韓国人母とアメリカ人父とのハーフで、12歳にして名門コーネル大学へ進学する、というものです
米国テキサス州ラボックに住む12歳の韓国系ジェレミー・シュラー君が来月初め、名門コーネル大学に入学すると米サイト「ビジネスインサイダー」が9日、報じた。
シュラー君はコーネル大工学部出身の父親と同じ工学を専攻する考えだ。
シュラー君は10歳の時に大学入学資格試験であるSATと大学科目履修過程であるAP試験を受けた。特にAP試験では化学・工学・統計学など7科目で満点を取った。正規スクールに通っていないシュラー君は家から近いテキサステック大オンライン教育プログラムを通じて高校過程を履修した。シュラー君の母親は韓国系で宇宙工学博士だ。 .
(中央日報の記事から引用)
まだ12歳なのですから、過剰な期待を込めてもてはやすような真似は控えるべきでしょう
韓国社会がなぜ、こうまで天才児を持ち上げ、それにすがろうとするのかは女子ゴルフ選手のケースで説明できます
韓国では女子ゴルフ選手が賞金を稼ぐようになると、親戚中が群がりおこぼれにあずかろうとするのだとか。親戚としての縁や過去の恩を盾にし、賞金の一部を寄越せと迫るわけです
韓国社会の価値観、人生観に影響を与えている朝鮮儒教の考えでは、額に汗して金を稼ぐより、働かずして金を手にすることの方が称賛されており、親戚筋がプロスポーツ選手や芸能人にたかろうとするのが日常の光景なのだそうです
さらにはノーベル賞では金大中元大統領の平和賞受賞のみという現実があり、いまだに学術系ノーベル賞受賞者を輩出していないがゆえに、天才児の出現を待ち望み、将来に過剰な期待を寄せてしまうのでしょう
しかし、天才児が大成するとは限らない、と当ブログではこれまでに幾つもの事例を紹介してきました
アメリカではノーベル賞受賞者、有名スポーツ選手などの遺伝子を提供する目的で精子バンクが1980年代に設立されたのですが、217名のこどもが誕生したものの、追跡調査の結果、期待されたような天才は出現しなかったと伝えられています
1980年、「ノーベル賞受賞者精子バンク」とも呼ばれた伝説の精子バンク「レポジトリー・フォー・ジャーミナル・チョイス」が創立された。優生学に取り憑かれた富豪ロバート・グラハムによってつくられたバンクには、ノーベル賞受賞者3名を筆頭に、科学者や技術者、オリンピック金メダリストなどの精子が集められた。
当時、他のバンクがドナー情報をほとんど公開していなかったのに対し、このバンクのカタログには職業、IQ、家系、性格、趣味などの情報が記載されていた。「選べる」ことに狂喜して精子を注文したのは、医師や看護師、心理学者など、教養のある女性たちだった。
資金難で閉鎖されるまでの19年間に、高齢すぎたノーベル賞受賞者の精子は子供を宿さなかったものの、誕生した子供は217人にのぼる。果たして彼らは天才に成長したのだろうか。
その一人、ドロン・ブレイクは、2歳でコンピュータを操り、5歳でハムレットを読むIQ180の天才児として騒がれたが、現在は小学校教員だ。追跡できた子供たちの大半は優秀とはいえ、教育熱心な母親に育てられたレベル。ダンスや歌に秀でた者がいる一方、自閉症や難病を患う者もいる。
全体として平均値は高いが、グラハムが夢見た選ばれし天才は一人もいない。
(週刊ポスト2013年12月13日号より引用)
折しもオリンピック開催中であり、親子2代でオリンピック出場という選手も珍しくはないものの、やはり結果を残すのは遺伝子のおかげというより、恵まれた練習環境と本人の努力ではないか、と思ってしまいます
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