号泣県議 野々村竜太郎に執行猶予付き有罪判決

「号泣県議」と揶揄された元兵庫県議会議員野々村竜太郎被告の判決公判で、神戸地方裁判所は懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しています
公判中、質問に対しては「記憶がない」との供述を繰り返し、とても真摯に反省しているようには見えなかった野々村被告に執行猶予をつける必要があったのかは大いに疑問であり、不満です
単に初犯だから執行猶予、とする司法の理屈が働いただけのような気がします
一審で懲役3年の実刑判決を言い渡しても、高等裁判所に控訴すれば「初犯なのだから実刑は重すぎる。過去の判例にも反する」との理由で、執行猶予付きの判決になってしまったのでしょう
ですが、議員たる者が政務活動費を騙し取り、私腹を肥やす犯罪が「軽微な罪」扱いされるのは納得がいきません。むしろ、現在の刑罰規定が軽すぎるからこそ、公金を着服して私腹を肥やす不心得な議員を増やしているのではないのか、と言いたくなります


兵庫県議時代に出張費名目などで嘘の収支報告書を提出し、政務活動費(政活費)約913万円をだまし取ったとして、詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた元兵庫県議、野々村竜太郎被告(49)に対し、神戸地裁(佐茂剛裁判長)は6日、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の有罪判決を言い渡した。
「社会的制裁」認め猶予刑に
佐茂裁判長は判決言い渡しの中で、犯行動機について「金銭欲から及んだ」と断じ、「県民への高い背信性を帯びている。制度に対する一般の信頼を損ねた刑事責任は重い」と指摘。一方「現在は真摯(しんし)な反省の態度はみられない」としながらも、「(政活費の)返納時は反省をしていた。マスコミに大きく取り上げられたことで、一定の社会的制裁も受けており、社会内で更生の機会の機会を与えることが相当と判断した」と述べた。
判決では、野々村被告の一連の政活費取得について「出張の事実はなかった」と認定。被告が公判で「記憶がない」と繰り返したことについても「供述は虚偽の疑いが強い」と認定した。
終始無言のまま…
判決公判は午後3時ごろに閉廷。体を小刻みに震わせながら判決に聞き入っていた野々村被告は、退廷前に傍聴席に向かって一礼したものの、最後まで一言も発せず、10分後には弁護人が運転する車で神戸地裁を後にした。
主任弁護人の戸谷嘉秀弁護士は「今後の方針については、判決理由を検討した上で決めたいと思います」とのコメントを出した。
(産経新聞の記事から引用)


メディアスクラムのような社会性的制裁を容認する裁判所の判断が、果たして適切なのかどうか疑問があります
夜も昼もなく野々村竜太郎被告宅へ取材記者が押しかけ、玄関の呼び鈴を押しまくる行為も、「社会的な制裁の一部」として容認される、と解釈されるからです
さて、無職無収入となった野々村被告はどうするのでしょうか?
このような人物を雇う企業、雇用主がいるとは思えませんし、まともに働けるのかさえ疑問です。「裁判によって精神的なダメージを負った」などの理由で生活保護を申請し、のうのうと暮らすのかもしれません

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