ポケモンGOに嫉妬する韓国
ここ最近のメディアは「ポケモンGO」の話題でもちきりです。ゲームに関心のない自分としては取り上げる気もなかったのですが、このブームに関する韓国の反応が面白いので紹介します
韓国人ジャーナリストの手になる記事ですが、いつものように「ああでもない、こうでもない」と屁理屈をこねるだけでどこへも辿りつけない、という内容になっています
世界的な「ポケモンGO」旋風に焦る韓国
(前略)
韓国がポケモンGOを産み出せない理由
「コンテンツ不在」
ポケモンGOが世界的旋風を巻き起こすと、スマートフォンやオンラインゲームの開発において実績を残していると自負する韓国では「なぜ我々はあのようなゲームを作れなかったのか?」、「韓国のゲーム業界は何をしていたのか?」と批判の声が上がった。
厳密にいえばポケモンGOを開発した会社は、日本ではなくアメリカのナイアンティック(Niantic) 社だ。だが「日本」が関わる競争には、負けることを何よりも悔しがるのが韓国である。
日本で誕生したポケットモンスターというコンテンツに世界中が熱狂している、という事実に我慢ならないのは当然だ。
そしてここで多くの韓国人が示す反応は、いつも通りの、それである。
つまり「拡張現実(Augmented Reality)を利用したコンテンツ開発は韓国が先に行い、既にいくつもの試みがなされていた」などと負け惜しみと取られてもやむを得ないような開き直りをみせるか、「ゲームに対する政府の行き過ぎた規制(利用可能年齢、時間などに対する規制)が、ゲーム業界の発展を阻害している」などと誰かのせいだと宣伝してみせるのだ。
あるいは、韓国生まれの人気のアニメキャラクター「ポロロ」や「タヨ」のようなコンテンツを利用した「韓国版ポケモンGO」を作るべきだと「純韓国産」に固執したオーダーを声高に叫んでみたりする。
もっとも、今回の一件に関しては冷静に分析する声も少なくない。これらの声に共通して聞かれるのは「コンテンツの不在」という問題だ。ポケットモンスターはここにきて急ごしらえで作られたコンテンツではない。
長い時間をかけ、数多くのキャラクターとストーリーが蓄積され、ゲームになるずっと前から全世界の子供たちから愛されていたキャラクターだ。果たして韓国にそのようなコンテンツがあるだろうか、という議論がなされているのである。
韓国はゲーム産業が活況だ。韓国の代表産業の一つと言っても過言ではなく、優秀な開発者も少なくない。彼らが総力を挙げて取り組めば韓国も短期間のうちにポケモンGOと同じような形式のゲームを作り上げることだってできるかもしれない。
だが問題は、韓国には世界に通用するコンテンツがないという点だ。ポケモンGOも、ポケットモンスターという抜群の認知度、人気を持つコンテンツが存在しなかったのならば、ここまでの人気を博すことはできなかったことは間違いない。
◆世界が共感できるコンテンツを作れるか
日本にはポケットモンスター以外にも、ドラゴンボール、NARUTO、ワンピースなど、世界的人気を誇るコンテンツは枚挙に暇がないほど存在する。それは日本の漫画、アニメ産業とそのファンたちが数十年間かけて作り上げてきた財産ともいえる。
一方、韓国には、残念ながら世界中から愛されていると言えるキャラクターがいない。国内で人気を博し、愛されているキャラクターはいるが、世界の市場にアピールするためにはまだ力不足だというのが実情だ。
大手芸能事務所が育て上げたアイドルグループや、政府が国を挙げて広報し、世界化に向けて力を注いでいる韓流ドラマの中には、世界の市場にアピールできていると評価できるものもあるかもしれない。だが、ポケットモンスターのようなキラーコンテンツは短期間のうちに作り出せるようなものではない。
(以下、略)
長々と無駄な話を展開した挙句、「世界で親しまれるコンテンツ、キャラクターを生み出さなければならない」ともっともらしい結論を出しているのですが、そんな話は3行で済むわけです
韓国が漫画やアニメといった分野で傑出した作品を生み出せずにいる現状について、これまでにもさまざまな報道を紹介してきたように、およそ中身の無い空疎な能書きを延々と語った上で、「世界で親しまれるコンテンツ、キャラクターを生み出さなければならない」と何やら重大な問題点を探り当てたが如く結論つける、というパターンそのままです
単にデフォルメされた「カワイイ」キャラクターを造形すればよいのではなく、視聴者が感情移入できるストーリー、勧善懲悪にとどまらない世界観、成長を感じられる展開などなどが必要となってくるのに、そうした複雑な作品構造に言及するだけの知見がまったく見当たりません
日本の漫画やアニメを羨みつつ、それを外見だけ真似て駄作を作ることしかできない韓国のコンテンツ産業の現状すら、韓国人は正確に分析できないのでしょう
当ブログを開始する数年前、しきりに「韓国アニメが日本のアニメに追いつき、追い越す」と言われたものでした
しかし、現状ではいまだ「ガンダム」や「エヴァンゲリオン」、「攻殻機動隊」といった過去の作品群を超えるようなコンテンツを韓国は生み出せないのであり、迷走したままです
あるいは、「君に届け」や「坂道のアポロン」のような青春ラブストーリーに匹敵する作品も生み出せないのであり、不毛にもほどがあります
言うまでもなく、日本のこうしたコンテンツを支えているのはプロの漫画家や作家のみならず、同人活動といった幅広い裾野であり、なおかつ「面白い作品」を求めてやまない大勢の読者・視聴者です。作品を応援し、時には二次創作までして作品世界を豊かなものにし、楽しもうという貪欲さがあってこそコンテンツが育つという日本の現状を、韓国人が理解できる日がくるのでしょうか?
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