福岡女子予備校生殺害　鑑定留置後、起訴へ: 夾竹桃日記

2016年07月25日

福岡女子予備校生殺害　鑑定留置後、起訴へ

福岡の予備校に通う女子生徒が、同じ予備校の男子生徒に刺殺される事件が今年の２月にありました。犯人は逮捕後、鑑定留置が行われていましたが、近く起訴される見込みだと報じられています

恋愛感情を抱き、被害者に告白したものの冷たくあしらわれたため殺害に至ったと伝えられてきましたが、それにしても異様な、執拗な凶行です

被害者である北川ひかるさんをナイフ２本と斧で襲い、顔や首、腕など数十箇所に傷を負わせ殺害しており、狂気すら感じさせます。そのため検察も起訴できるかどうか、鑑定留置で責任能力の有無を調べたのでしょう

福岡市西区の路上で今年２月、同じ予備校に通う女子生徒＝当時（１９）＝を刺殺したとして殺人容疑で逮捕された当時１９歳の元少年（２０）について、鑑定留置の結果、刑事責任を問えるとの判断が出たことが２４日、捜査関係者などへの取材で分かった。約４カ月間にわたり元少年の精神状態を調べた鑑定留置は２５日に終わり、福岡地検は勾留期限の２９日までに殺人罪などで起訴する見通し。

元少年は２月２７日夜、同区姪の浜３丁目の路上で帰宅途中の女子生徒を刃物で刺して殺害したとして、３月１１日に殺人容疑で逮捕されていた。

検察側は勾留途中に、「犯行前後の元少年の精神状態を慎重に調べる必要がある」として福岡簡裁に鑑定留置を請求。３月末から県外の医療施設で精神鑑定を行った結果、元少年はいくつかの発達障害の兆候はみられるものの刑事責任を問うことは可能との判断が出たという。

少年法は殺人などの重大事件を起こした１６歳以上の少年について原則、検察官が家裁に送致した後に検察官送致（逆送）され、起訴されると定めている。

ただ、捜査段階で２０歳に達した場合は家裁を経由せずに、成人事件と同様の刑事手続きとなる。元少年はこのケースに当たる。

元少年は、これまでの調べに対して容疑を認め、動機について「交際を断られ、女子生徒を恨んでいた」「勉強が手に付かなくなった」などと供述している。

(西日本新聞の記事から引用）

発達障害の兆候が見られる、という部分がひっかかります。もちろん、どの程度であるのかは明かされていないため、あれこれ憶測するのは控えますが

事件は国立大学の２次試験後の、合格発表を待つっている時に起きました。合格発表を待って交際を申し入れるのならまだしも、なぜその前に申し入れたのでしょうか？

合格発表まで待てなかった、とも考えられます。あるいは相手の都合、事情など考慮せず（空気を読めず）、一方的に思い上げた末の行動だったのかもしれません

報道を見る限り２人が仲の良い友人だったとの話はなく、犯人の片思いだった可能性があります

北川さんは大阪大学法学部に合格した、と遺族から発表されています。遺族にすれば合格の喜びを味わう機会もなく、娘の無残な死という現実に直面したのですからその悔しさ、悲しみはどれほどだったか…

犯人は起訴後、裁判員裁判でその罪を問われるため、非公開の少年審判とは異なり、起訴内容から弁護側の言い分までさまざまな情報が報道されます