鳥越俊太郎が都知事選立候補　７６歳に期待？: 夾竹桃日記

2016年07月12日

鳥越俊太郎が都知事選立候補　７６歳に期待？

ニュース

東京都知事選の告示が近づく中で、ジャーナリストの鳥越俊太郎（７６）を野党の統一候補として推す方針が決定しました

鳥越俊太郎自身は「政党から立候補要請は受けていない」と会見で述べているものの、野党間での根回し・協議の結果として立候補を決めたのでしょう

民進党は元官僚の古賀茂明擁立を画策していたようですが、最終的には知名度で勝る鳥越俊太郎を選んだ、と思われます

しかし、鳥越俊太郎の会見の記事を見ても、都政で何をしたいのか明確な政策はなく、ひたすら参議院選挙の結果（与党の勝利）に危機感を抱いた話が展開されるばかりで、噛み合っていない印象を受けます

以下、産経新聞の記事から一部を引用します

－－正式に出馬するにあたって、どのような枠組みで戦うのか。政党からの打診はあったのか

鳥越氏「枠組みはありません。東京都のあらゆる市民と連合し、戦いたいと思います。市民と一体となってというのが私の一番言いたいところです」

鳥越氏「いきさつについては、自民からはすでに２人立候補されています。先日の参院選を見ていて、このままでいいのかなという思いがあって…。政党から特に声かけはありません。そこは誤解がないように。民進から打診があったと誤解されている人が本当に多いですが、違いますから。それが昨日の夕方です」

鳥越氏「本当は、私はこんなことをやる性格ではないんです。弱い人間ですから、皆さんの前で大見えを切ったり、長い選挙戦を戦ったり、幸か不幸か、当選すれば激務が待っています。ただ参院選を見て、残された人生を使って何かできればと考えました。長年記者をやっていて、自分はインサイダーにはならない。常にアウトサイダーで有り続けたいと思ってきたのですが、ここにきて、アウトサイダーを気取っていていいのか、一度くらいインサイダーで戦ってみないのか、という内なる声があがってきたわけです」

－－憲法や国防を都議会で議論する機会は少ないと思うがどうアピールするのか

鳥越氏「方法はありません。都政は都政ですから、都議会のなかで何かをということではありませんが、参院選で野党統一候補が一定の存在感を示したわけです。都知事選は直接的にそういうことを問う選挙ではありませんが、東京都は少し違う道を行くということを示せるのではないかと思います」

舛添前知事の辞任から時間もなく、政策をまとめたり協議する時間もないのは分かりますが、憲法や国防の話をされても場違いであり、「何をしたいのか？」と思うばかりです

政策云々より安倍政権に「No」を突きつけたい、というのが本音なのでしょう

石田純一よりはましな候補と言えるものの、鳥越俊太郎に政治や行政の経験はないのであり、ジャーナリストとして行政を批判してきた見識のみに頼るのも危うい気がします

当然、有権者は国政選挙とは別の考えで候補者を吟味し、投票するのですから参議院議員選挙の結果がそのまま反映されたりはしません

ニュースキャスター、ジャーナリストが政治家へ転身するのが流行りなのでしょうか？

有権者が「テレビで見知った顔」に票を投じたがる傾向を有するため、こうした現象が起きているものと推察されます

しかし、７６歳の老人（敢えて素人とは言いませんが）に何を期待しろと…

上記の記者会見の場で鳥越俊太郎は、「昭和１５年生まれ。終戦のときは２０歳だった」などと意味不明なことを口走っており、とても不安です

都議会を解散し、支持基盤となる民進党、共産党、社民党、生活の党の議員が増えて過半数を確保しないと、鳥越知事はたちまち立ち往生してしまうわけで

民意を反映し都知事に当選したものの、結局は何もできなかった青島都知事の二の舞いになるのは確実です