新元素「ニホニウム」についての韓国の反応

理化学研究所のグループが発見した元素が、113番目として周期律表に掲載されることが決まり、「ニホニウム」と命名された件にするお隣韓国の反応を紹介します
まずはレコードチャイナの配信記事を引用します


2016年6月8日、韓国・YTNは、日本の研究グループが発見した原子番号113番の元素の名前が「ニホニウム」になると報じた。
「ニホニウム」は日本にちなんだ名前で、元素記号の案は「Nh」と決められた。
九州大学の森田浩介教授を中心とする理化学研究所のグループは、自然には存在せず、実験室でのみ作り出すことができる113番の元素を、2004年、2005年、2012年の3度にわたり生成させた。
これにより、元素の命名権を獲得した研究グループは今年3月、IUPAC(国際純正・応用化学連合)に「ニホニウム」という名前を提案していた。元素の命名はアジア初の快挙となる。
このニュースは韓国でも注目を集め、ネットユーザーが多くの称賛コメントを寄せている。
「韓国人だけど、日本の基礎科学を尊敬する」
「日本がまた世界に貢献した。目先の利益しか考えられない韓国には絶対に無理」
「ネーミングセンスも抜群。さすがアジアを率いる国だ」
「韓国政府はサバがPM2.5を作り出すことを発見していなかった…?」
「日本がまたノーベル賞を予約した」
「日本の基礎科学と市民意識は認めざるを得ない」
「アジア初。素晴らしい」
「教科書を書き換えないと!本当にうらやましい」
「韓国人は慰安婦の銅像を作っている場合ではない」
(レコードチャイナの配信記事から引用)


この「113番目の元素発見」に関するニュースについて、韓国のコメントをインターネットで拾いましたのでざっと並べておきます
「何に使うの? 食べるの?」
「サムスン、LG電子『ニホニウムでお金を稼ぐことができますか?』」
「私たちには、核物理学者がいます。全羅道で生産した米からウランを作った偉大な金大中様がいらっしゃいます」(金大中大統領の太陽政策の結果、韓国が提供したお金や食糧で北朝鮮が核兵器を開発したことへの皮肉)
「韓国は、ひとまず何か開発して失敗したら、市民たちが狂った様に批判をして、足を引っ張るので何も出来なくなる」
「安倍や日本の極右は憎いが、それでも日本が韓国より経済力や国民意識や科学技術などでは格段に上…基礎科学をみろ…どれだけ強い?我が国は基礎科学をあまりにもおろそかにして、医大や看護大のみ認めてる。まるで1階を適当に作って、2、3階のみをしっかり作って15階まで建てた感じだ」
「パククネは机でこのニュースを見て、すぐに特別予算を編成して基礎科学に投資するように命令をする。そしてその予算は、関連する機関で連携して仲良く分けて幸せに終わる」
「日本はアジア初の元素命名権を獲得し、科学の歴史を変えている。韓国は古鉄の塊の慰安婦像が寒いからとマフラーをしてやってる」
「韓国は実質の基礎科学に興味を持っていないからなあ。金にならない事はやらないんだよ」
「韓国の酷い状態を見てると、むしろ北朝鮮のほうが、核爆弾や水素爆弾を作ってるうち、誤って新しい元素を作りそうだ」
「日本の科学技術は、我々祖先の犠牲の上に成り立っているのを忘れてはならない」


まだまだありますが、これくらいにしておきましょう
自虐的な反応もあれば、「科学技術を含めた日本の発展は過去の朝鮮半島支配による利益によってなされたのであり云々」といった歴史ネタまで、さまざまな反応が並んでいます
日本との差がどうのこうのという抽象的な話題ではなく、「新元素発見」という具体例を前にするとやはり自虐的になる人が増えるようにも映ります
韓国メディアの中には、「これで日本がまたノーベル物理学賞を予約した」と書いていたりもするのですが、現在の傾向からすると新元素発見でノーベル物理学賞受賞の可能性はありません
それよりもむしろ、新しい元素を人工的に作り出す技術、の方に価値が認められていると言えます
韓国でも大型の加速器を建設し、さまざまな実験をやろうと企画していたはずですが、韓国人科学者が「独自に設計した」と主張していたそれが、実はアメリカの大学で使われている加速器を無断でコピーしたものだとバレてしまい、建設計画が白紙に戻ってしまった、という事態がありました。「科学以前」に取り組まなければならない課題があまりにも多いようです

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