小金井アイドル刺傷事件を考える　身近なアイドルという罠: 夾竹桃日記

2016年05月22日

小金井アイドル刺傷事件を考える　身近なアイドルという罠

小金井市で開催されるアイドルとファンの交流イベントに出席するため現場に赴いていた女子大生アイドルが、待ち伏せしていたファンを自称する男にナイフで斬りつけられ、胸など２０ヵ所以上を刺されて意識不明の重傷を負ったと報道されています

逮捕された岩埼（いわざき）友宏容疑者（２７）は、被害者である冨田真由さんのブログやツイッターに執拗な書き込みを繰り返し、犯行を予告する内容もあったと伝えるメディアもあります

２１日午後５時ごろ、東京都小金井市本町の雑居ビルで、通行人から「男が刃物で女性の首を刺している」と１１０番通報があった。

警視庁小金井署員が駆けつけたところ、アイドル活動をしている東京都武蔵野市の大学生、冨田真由さん（２０）が血を流して倒れており、病院に搬送されたが意識不明の重体。

同署は傷害の現行犯で、冨田さんの近くにいた住所・職業不詳、岩埼（いわざき）友宏容疑者（２７）を逮捕した。「刺したのは間違いない」と容疑を認めている。血の付いた折りたたみナイフが落ちており、冨田さんは首や両腕、胸など２０カ所以上を刺されていた。

現場はＪＲ武蔵小金井駅の南西約３００メートルの地点。この日は午後７時から、ビル内でファンとの交流イベントが開催される予定で、冨田さんも出演することになっていた。警視庁は岩埼容疑者が冨田さんのファンだったとみている。

警視庁によると、冨田さんは９日、武蔵野署を訪れ、「ブログやツイッターに岩埼容疑者から執拗に書き込みを受けている」などと相談していた。同署はその後、冨田さんから「２１日にコンサートがある」と連絡を受け、会場のある小金井署に、岩埼容疑者が姿を見せるなどして１１０番通報があった場合は対応するよう要請していたという。警視庁は対応に問題がなかったか調査する。

（産経新聞の記事から引用）

別の記事によれば、岩埼友宏容疑者は冨田さんに腕時計をプレゼントしたことがあり、「時計をプレゼントした意味、分かるよね？」とか、「時計は自分の心だ」などと書き込み、恋人関係にでもなった気でいたとされます

つまりはアイドルに一方的に入れあげ、プレゼントを贈り、ツイッターやブログでしつこく絡んでも拒絶ないし無視されたため逆恨みし、ナイフで襲いかかったのでしょう

AKB４８のメンバーでさえ、ファンと私的に交際していたと露見して騒ぎになったりするくらいですから、岩埼容疑者も「自分だってアイドルと交際できる」と思い込み、見境を失ったのかもしれません

しかし、２７歳にもなって実に気持ちの悪い考えであり、行動です

身近なアイドル、会いにいけるアイドルなどという商法で、ファンとの距離を縮める方策での売り込みを図った結果、ファンの方も思い違いをしていると言えなくもないのですが…

アイドルに入れあげ、CDを大量に買ったりコンサートに通いつめ、多額の金を使っても、本人がそれを生きがいと感じ、人生の糧にしているのであれば第三者がとやかく口出しする必要はないのでしょう

ですが、自分になびかないからと逆上し、ナイフを持ち出すような錯覚男は迷惑であり、社会では不適格者と見なされます

なぜこのような犯行に至ったのか、岩埼容疑者の生立ちやら最近の生活、などなどはこれから明らかにされるのでしょうから、続報を待って取り上げます

被害者は警察に相談を持ちかけていたものの、現場に警察官をあらかじめ派遣するといった対応はされておらず、「１１０番通報があったら出動するつもりでいた」との話には、「ああ、またか」と思うばかりです

冨田さんの事務所の側も彼女が狙われていると知っていたのなら、数人でガードする態勢で臨むべきでした

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